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日本ライト級4位の湯川成美(28=駿河男児)と日本スーパーフェザー級14位の砂川隆祐(24=沖縄ワールドリング)が18日、後楽園ホールで開催された「NTT ドコモ Presents Lemino BOXING フェニックスバトル111」スーパーフェザー級8回戦で対戦した。
砂川隆祐(沖縄ワールドリング)が勝利
日本ライト級4位湯川と日本スーパーフェザー級14位の砂川の一戦は、上位ランク奪取を狙う砂川が、初回から強烈な右フックで先制を奪うが、続く2回には湯川も左ボディ、右フックと返して、互いに気持ちを全面に出した乱打戦へともつれこんだ。3回からは、砂川が回転力を生かして攻め立てるシーンを作り、ポイントを奪う。しかし、湯川も防戦ながら左ボディを突き刺し、反撃の機会を伺った。意地と意地がぶつかった試合は、最終回まで壮絶な打ち合いとなり、会場の大歓声の中、砂川が判定で下克上を果たした。
「自信につながった」
3戦目で日本上位ランカーを撃破した砂川は「相手はゴリゴリのファイターなので、序盤から打ち合って、要所要所で足を使うプランだった。ガードが固くてボディも遠かったので、効いているかわからなかった。ただ、3戦目で日本4位に勝てたことは自信につながった。これからは、日本タイトルを意識しながら練習していきたい」と笑顔を見せた。
沖縄WRの砂川隆祐に注目!
沖縄ワールドリングの中真光石会長は「2人で絶対倒して勝つと決めて挑んだ試合。もう少しヒットポイントをずらせたら倒すことができた。細かいところと本人の正直過ぎる性格が今後の課題。まだプロ3戦。これからも慌てずに、コツコツと実力をつけさせていきたい」と語った。沖縄から、また今後が楽しみな選手が現れた。
健闘を称え合った
一方、敗れた湯川は砂川の控室を訪ねて健闘を称え合った。湯川は「マジで強い。何をしても、一発で重たいパンチで返してくる。絶対チャンピオンになる選手」と砂川の実力を認めると、「常にクリーンな戦い方で本当に真面目で、良い奴なんだなと感じながら戦った。試合前は目も合わせないで、威圧して申し訳ない。こうやって試合が終わって話すことができてうれしい」と敬意と友好を示し、明るく笑いを混ぜながら称えた。