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モンスタートーナメントバンタム級決勝&日本バンタム級タイトルマッチが26日、有明アリーナで行われ、日本王者の堤聖也(28=角海老宝石)と同級3位の穴口一輝(23=真正)が優勝賞金1000万円を懸けてハイレベルな攻防を繰り広げた。
バンタム級絶対王者の堤が力の差を見せたのか? それとも関西の新鋭、穴口が戴冠したのか? 注目の一戦の結末はーー。
バンタム級絶対王者の堤が力の差を見せたのか? それとも関西の新鋭、穴口が戴冠したのか? 注目の一戦の結末はーー。
堤聖也(角海老宝石)が優勝!
序盤は、サウスポー穴口がスピードを活かした攻撃で、ヒットを重ねてペースを掌握。3回には、左ストレートで左目上を切り裂いた。守勢を強いられたサウスポー堤だが、4回に左ストレートでグラつかせると、パンチをまとめてダウンを演出。前半終了時の公開採点は、47-47×1、48-46×2で穴口がリードした。6回、穴口が左ストレートで引き離すが、7回に堤は右構えから右フックで2度目のダウンをゲット。激しい打ち合いの中、堤は9回に右フックから連打で3度目のダウンを奪った。10回、穴口は最後の力を振り絞ってワンツーを決めたが、試合終了10秒を切ったところで、堤は右フックから左をフォローし、4度目のダウンを演出した。2〜4ポイントを差をつけた堤が、モンスタートーナメントに優勝した。
「石原雄太トレーナーのおかげで勝てた」
堤は、激闘を制した直後だけに息をはずませながら、リング上でインタビューに答えた。「3ラウンドに左目をカットしたときは負けるかなと思ったが、石原トレーナーの『世界へ行くぞ』という声で、『負けるか! またやろう』と思いました。それにしても勝ててよかった。石原トレーナーから世界へ行くぞと何度も声をかけられて、ここで負けなら世界への道も終わると思って、何度か心折れそうになったが、石原トレーナーから心の奥底を揺らすような声を何度も掛けてもらって、本当に感謝しています」と、デビューから二人三脚で歩んできた石原雄太トレーナーに感謝の気持ちを言葉にした。
穴口も最後まで気持ちを見せた
続けて「試合中に穴口選手の気持ちの強さを感じて、僕も気持ちが強いと言われるが、穴口選手も本当に強かった。そのおかげで会場も大いに盛り上がった。穴口選手ありがとうございました」と拳を交えた穴口にも感謝した。
「勝因は諦めない心」
賞金1000万円の使い道を聞かれると、「僕は古着が大好きで、1000万円は手に入ると思っていたので、もう200万円分の古着を買っちゃいました」と話し、会場の笑いを誘った。インタビューの最後は、「来年はテッペンを取ります。待ってろ世界!」と絶叫した。
ダメージが深いため、試合後の会見は行われなかったが、記者が帰り道で偶然、堤に会うと「勝てたのは最後まで諦めない心があったから」と拳を握りしめた。
ダメージが深いため、試合後の会見は行われなかったが、記者が帰り道で偶然、堤に会うと「勝てたのは最後まで諦めない心があったから」と拳を握りしめた。
採点表