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[前日計量]2023.12.13

宇津木秀が復活宣言!

 前日本ライト級王者の宇津木秀(29=ワタナベ)が13日、都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で前日計量に臨んだ。

 再起戦を迎える宇津木は、明日(14日)、後楽園ホールで開催される「DANGAN262」のメインイベント、ライト級8回戦で同級9位の蝟x隆吾(やなぎぼり・りゅうご/29=花形)と対戦する。
「冷静に戦うこと」
 先に秤に乗った宇津木は、300gアンダーの60.9kgでクリア。今年4月に仲里周磨(27=オキナワ)に敗れて王座を陥落して以来のリングだ。「8ヶ月ぶりの試合。やっとできる」と再起戦に胸を躍らせた。

 前戦は、プロ入り後初のKO負けでショックが大きかったが、「ついつい前のめりになり、強気にいきすぎてしまった」と敗因を分析。ディフェンス面と「ムキにならず冷静に戦うこと」と、メンタル面の強化を図ってきた。
「自分との勝負」
 「長身でタイミングが取りづらい。ズルズルいくとペースを持っていかれる」と拳を交える蝟xを警戒。その上で、「ペースを取らせないように戦う。いつも言っているが、相手どうこうではなく、自分との勝負」と気を引き締めした。

ここから這い上がる

 日本ランキング12位まで下がったが「気にしていない。ここから這い上がるだけ」。仲里へのリベンジは「自分がOPBF王座やWBOアジアパシフィック王座を獲って、王座統一戦でできれば」と話す一方で、「トーナメントに出ることも考えている」と、2024年に開催されるライト級トーナメントへの出場も視野に入れているようだ。
「自分にとってチャンス」
 7連勝中の蝟xは、100gアンダーの61.1kgで秤を降りた。A級初戦で前チャンピオンと対戦する蝟xは「強い相手なので、最初は実力が及ばないのではないか」とオファーを迷ったというが、「ジムからこうしてチャンスをもらった。敬意を持って勝ちにいく」と腹を括った。
「フルラウンド戦う」
 「オールマイティーで、多彩なコンビネーションでどのパンチでも倒すことができる」と宇津木の印象を語ると、「初回からポイントを取らせず攻めていく。フルラウンド戦うつもり」と意気込んだ。

 花形進会長からは「ここから先は強い相手。ここで勝たないと、チャンピオンになれないぞ!」と激励されたという。
ヘビー級:加澤雅之(山木)がデビュー戦
 ヘビー級4回戦では、加澤雅之(27=山木)とアヌチャー・カムホーム(29=タイ)が拳を交える。加澤は119.7kg、アヌチャーは107.1kgで計量を終えた。明大中野高校、明治大学でラガーマンとして活躍した加澤は、大学卒業後に一般企業に就職。営業マンとして5年間勤務した後、今年1月からベンチャー企業に転職した。

 昨年12月にダイエット目的でジムに入門。「この年齢でなにかできることはないか」と思っていた時にジムのトレーナーからプロボクサーへの道を勧めら、今年9月にプロテストに合格した。

 「ラグビーとボクシングではまったく違う。緊張しているが、とにかく勝ちます」と必勝を誓った。

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