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日本ユース・バンタム級王座決定戦が14日、メッセウイングみえで開催された「RealFight.8」のメインイベントで行われ、日本フライ級15位の中村淳希(23=市野)と安西蓮(22=名古屋大橋)が空位の王座を争った。
中村が地元の期待に応えたのか? それとも、安西がジム初のチャンピオンとなったのか? 今年も三重で熱き戦いが繰り広げられた!
激闘を終えてベルトを肩にかけた安西は「チャンピオンになることができうれしい。なんとしても今日は勝つ気だった」と安堵の表情を浮かべて、勝利を喜んだ。
4年5ヶ月ぶりの再戦は「前に(中村選手と)対戦した時は、自分は前に出るだけのスタイルだったが、今は距離をコントロールする技術を身につけて、試合ができるようになった。今日は、その成果を出せたかなと思う」と、自身の進化したスタイルに納得の表情を見せた。それでも「倒して勝ちたかったが…、パンチを効かせてチャンスで仕留めきれなかったのは反省点です」と課題を挙げた。
名古屋大橋ジム初のチャンピオンになり「目標にしてきたタイトルが獲れて、自分の中で自信になる」と喜ぶと、「これからはランカーの強者たちとの対戦になる。今回の内容ではまだまだ。さらにレベルアップして、一戦ずつ相手に食らいつき上を目指したい」と決意を新たにした。
2017年6月のジム創設以来、初のチャンピオンの誕生に大橋弘政会長は「感無量ですね。日本ユースタイトルは、まだこれからのタイトルだが、1つの形としてベルトをジムにもたらしてくれてうれしい」と喜んだ。
まずは初防衛を目指してほしい
「ユースタイトルに関しては、年齢の関係上、防衛できる回数も限られるが、自分がタイトル初防衛を成し遂げることができなかったので、まずは初防衛を目指して欲しい」とし、「11月にジムの自主興行を予定しているので、その時に初防衛戦ができれば」と今後に関しての予定を示した。
前回から約1年ぶりの開催となった今回は、新型コロナが5類扱いになり、観客数やマスク着用や声出し応援が制限なしになって初の開催となった。
「ここは地方の中の地方なので、年に1回の興行で皆さんがボクシングに触れて魅力を感じて、楽しんでもらえたらと思っている。今日も約900名の来場者が来てくれて、観客の皆さんの大歓声や拍手が聞けて良かった」と大会を総括した。
中村は負傷のため、試合後は病院へ直行した。