富施都哉がA・モロニーのパートナーに抜擢!

　日本バンタム級2位の富施郁哉(24=ワタナベ)が、4月21日(金)から米国ラスベガスのトップランクジムで、WBO(世界ボクシング機構)スーパーフライ級2位のアンドリュー・モロニー(32=豪)とスパーリングを行っている。

　モロニーは、日本時間5月21日(日)に中谷潤人(25=M・T)と空位のWBO世界スーパーフライ級王座を争うが、中谷と同じサウスポーで、身長が近い富施がパートナーに選ばれた。

　富施は、昨年5月にオーストラリアで、現世界ランカーのサム・グッドマン(24=豪)に判定負けを喫したものの、ダウンを奪うなど善戦した。その時の試合が評価され、マッチメーカーから声をかけられた。

　モロニーとは、週3回ペースでスパーリングをしており、「(モロニーは)自分より階級が下だが、パンチが硬くてフィジカルが強い」。

　5月20日(土)に墨田区総合体育館で開催されるバンタム級モンスタートーナメントに出場する富施だが、帰国するのは14日(日)。さらに初戦の相手の増田陸(25=帝拳)がサウスポーだ。モロニーはオーソドックスのため、サウスポー対策はできない。しかし、「試合直前に帰国するので、(アメリカまで)行くかどうか迷ったが、こんな経験はなかなかできないので」。

　元IBF世界バンタム級1位のマイケル・ダスマリナス(30=比)も、モロニーのスパーリングパートナーとして来ており、サウスポーのダスマリナスとマスボクシングもしているという。「言葉がわからない中で、一人で米国に行き、最初はわからないことばかりだったが精神的に強くなった。今、ボクシングだけの生活ができていて充実している。目の前の試合に集中して勝つことだけを考える」と次戦の必勝を誓った。