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キックの世界で絶対的な地位を築いた那須川天心(24=帝拳)が8日、プロボクシングのデビュー戦で、日本バンタム級2位の与那覇勇気(31=真正)と対戦。青コーナーからリングインした。
日本バンタム級2位の与那覇を相手に、プロデビュー戦を迎えた那須川天心。序盤からスピードとステップを披露しつつ、左ストレートを突き出した。2回には、右フックを合わせてダウンを奪った那須川天心。初戦を判定勝利で飾った。
ボクシングデビュー戦で、勝ち名乗りを受けた那須川は「ボクシングファンの皆様、はじめまして。那須川天心です」と笑顔で会場を見渡しながら、「ボクサー那須川天心として見てもらえますか?」と、大きな拍手に応え、入場曲に関しては「やっぱ矢沢でしょ」と、キック時代と同様に矢沢永吉さんの曲に乗ってリングインした。
ボクシング初戦を判定勝利で飾った那須川は「パンチももらわなかったし、スピードも良かったし、空間把握も良かった」と手応えを口にしたが、「まとめてスタンディングで終わらせようと思ったが、できなかったので課題は残ります」と今後の成長にも期待した。
試合中に関して「周りもよく見えたし、楽しかった。確認しながら試合をしてた。今までしてきたこととのすり合わせをしながら、のびのびやれた」と振り返った。判定勝利に関しては、「倒したいなと思ったが、セコンドからもタイミングで」と意思確認をしていたとのことで、「もらわないようにしていた」と明かした。
ダウンを奪ったシーンに関して「ボクシングでは、ダメージはなくてもダウンになる。キックならスリップかも。これがダウンになるなら気をつけなきゃと思った」とキックとの違いもリング上で体験できた。今は「早くボクシングがしたい」と目を輝かせた。
試合後の会見で与那覇は「無様に負けたなという感じ」と切り出すと「クリンチも上手く、中に入れてくれなかったし、細かいパンチを打ってきた。スピードだけじゃなく、打ち分けやボクシングの技術もある。パンチ力もキレで倒す感じで、今後KOしていくんじゃないか。吸収力も強くて、上に行く」と試合を振り返った。
ダウンを奪われたシーンに関しては、「飛びかかってフックを打ったところに合わせられて、手をついたので、ルール上ダウン。仕方ない」と、タイミングの問題だったとした。