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タイの首都バンコクにあるスペースプラス・バンコクで、1月25日に開かれた試合のメインイベントでは、木村翔(34=花形)がウラン・トロハツ(29=中国)とのWBAインターナショナル・フライ級王座決定戦に臨んだ。
タイ格闘技界に現れた新会場スペースプラス
会場は、長き歴史を持つボクシングを未来にいざなうような世界観で、月2回の試合開催が定例となっている。今後も多種の格闘技イベントが、ここで開かれていくとのことだ。
双方の誤算は相手のディフェンス技術?
結果は勝敗がつかず。0-1のドローだったが、中国の関係者に「木村の試合はやっぱり尊敬に値する」と言わしめるタフファイトだった。心を折らそうと前進する木村に対し、「日本人との試合は修行」と語っていたトロハツは迎撃の手を停めない。「攻勢が木村、的確性がトロハツ」の内容には、ジャッジ1者がトロハツに付けたものの、採点はばらついた。
トロハツとプロモーターのリウ・ガン氏
今までのキャリアで一番自分をほめたいと、満足そうなトロハツは「先月に新型コロナで調整できなくなり、7ラウンド目にはスタミナがもうなくなったが、無我夢中に戦い抜いた」と振り返り、「木村のオフェンスがいいのは覚悟していたが、ディフェンス力も思ったよりあり、それで予想以上にスタミナを浪費した」と分析した。再戦の話があっても望むところの様子。
腫れを冷やしながら語る木村
一方の木村もトロハツについて「思っていたよりも、ディフェンスが上手だった」と振り返った。相手のスタミナが後半に切れていたと聞くと「それに気づかなかった。うまくごまかされたな」と悔しがった。「パンチが見えていたので、効いた感覚はなかったけど、プレッシャーをかけるために、ぐいぐい攻めた分、パンチをもらった時にバランスを崩しやすかった。引き分けという結果を受け止めます」とコメントした。