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[電話取材]2023.1.10

身長差21p対決を制したのは?

 2020年度全日本バンタム級新人王の冨田風弥(24=TRIBE)と元日本ランカーの池上渉(32=DANGAN郡山)が10日、後楽園ホールで開催された「フェニックスバトル.96」54.0s契約6回戦で激突した。

 冨田が181p、池上が160pの対決を制したのはーー。
池上渉(DANGAN郡山)がKO勝ち!
 序盤は、長身サウスポーの冨田が右フックを強振し、ペースを掌握。相手の懐に飛び込みたい池上は3回、ステップインからの右フックを好打すると、左ボディを突き刺し反撃。5回に左ボディでダウンを奪った。最終6回、池上が攻勢を強めたところでレフェリーが試合をストップした。
左:鈴木拓也会長を勝利と分かち合う
 試合後、池上に電話したところ、車で地元福島県に帰っている途中。パーキングサービスエリアで、電話取材に応じてもらった。連敗脱出に成功した池上は「落とせない試合だったので、結果を出すことができて良かった」と声を弾ませた。
「作戦がハマった」
 試合のオファーが来たのは、1ヶ月を切ってからで、しかも相手は戦いにくいとされる長身サウスポーだ。しかし、「質の高い練習ができていたし、自分より身長が低い選手と戦ったことがないので、イケるかなと思った」迷うことなく受けた。それでも予想以上の身長差に「距離が遠く、リーチの長さに手を焼いた」。

 「このままのペースだったら、確実に負けると思った。そこで、思い切って懐に入ってボディを叩いて、右を振っていく作戦がハマった。相手からも気持ちの強さを感じた」と激戦を振り返った。
「日本ランク返り咲きを目指す」
 「ジムの後輩の遠山千伽都君(27)や引退した渡邊秀行さんといった、サウスポー選手がスパーリング相手を務めてくれたおかげで勝つことができた」とチームに感謝した。

ジムの協力のおかげで勝てた

 「年末年始を返上しての試合だったので、やっと年を迎えることができる。今年は日本ランキング返り咲きを目指す。それに向けて良いきっかけとなった」と電話口で喜んだ。

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