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ボクシングファンが固唾を呑んで見守った、ライト級日本人頂上対決。WBO-AP王者の吉野修一郎(31=三迫)と、世界ランキングでは上位に入っている中谷正義(33=帝拳)が、1日、さいたまスーパーアリーナで激突した。
試合後の囲み取材に応じた吉野は「1ラウンドは様子見で、想定以上のリーチの長さを実感したので、距離に気をつけた。効いたパンチは無く、KO数ほどの爆発的な強さは感じなかった」と、中谷と向かい合った初回を振り返った。
「自分の距離で、パワージャブを練習してきた」と切り出した吉野は、中盤に入ってから「徐々に当たり始め、相手が落ちてきたのがわかった。右の手応えもあり、コンビネーションでまとめた。倒した後も、じっくり行けとの指示通り動いた」と徐々に手応えを感じていた。
ダウンを奪った後に関しては「中谷選手が後がなくなり、倒しにきたのがわかった。打ちながらガードが低くなるのをカウンターで狙った。倒れた後の中谷の強さに飲み込まれないようにした」。
「ボクシングモバイルの投票で、自分が不利な状況で逆に燃えた。『見たか!』と思った。世界で戦ってきた中谷選手相手だけに、防衛戦ではなく挑戦者の気持ちを持っていたからこそ、戦前の不利という状況には燃えた。負けるなら倒れて負けるつもりで、開き直った。国内には、もう倒したい相手はいない。世界ランカー以上なら誰でもいい」と強い思いが口をついた。
三迫貴志会長は「今回の結果が良く、今後は海外に出る。ハードな道でもワクワクさせてくれるのが吉野。そして結果を出してきた。※ロマが戦場から無事戻ってきてくれて、またロマを中心にライト級が動いてる。その中で、アジアからも絡めるようになっていきたい」と世界へ向けて、舵を切った。
※ロマ=ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)