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日本バンタム級6位の堤聖也(25=角海老宝石)が、王座挑戦に向けて静かに牙を研いでいる。5月21日(金)に行われたOPBF東洋太平洋バンタム級王座決定戦を最前列で観戦した堤は、かつて激戦を繰り広げたライバルの中嶋一輝(27=大橋)の戴冠を目に焼きつけた。
堤は、中嶋そして、元WBC世界フライ級王者の比嘉大吾(25=AmbitionGYM)と引き分けて名を上げたが、この結果に決して満足はしていない。所属ジムで汗を流す堤は、熱い気持ちを持ってチャンスを待ちわびていた。
※撮影時のみマスクを外していただきました
堤は、中嶋そして、元WBC世界フライ級王者の比嘉大吾(25=AmbitionGYM)と引き分けて名を上げたが、この結果に決して満足はしていない。所属ジムで汗を流す堤は、熱い気持ちを持ってチャンスを待ちわびていた。
※撮影時のみマスクを外していただきました
左:池側純との実戦練習後
同門でアマチュアキャリア豊富なB級ボクサーの池側純(23)と4ラウンドのスパーリングをした堤は、サウスポー池側の前の手に手を焼きながらも、後半は懐に飛び込んで上下にパンチを散らした。スイッチヒッターの堤だが、この日はオーソドックススタイルで練習していた。
実戦練習を終えた堤は「いろいろと試したが、少し良い感じになった時に意識しすぎて動きが硬くなってしまった。やり足りない部分があった。相手の懐に入った時に相手をしっかりと見ることを意識した」と振り返った。
実戦練習を終えた堤は「いろいろと試したが、少し良い感じになった時に意識しすぎて動きが硬くなってしまった。やり足りない部分があった。相手の懐に入った時に相手をしっかりと見ることを意識した」と振り返った。
「中嶋一輝(大橋)vs千葉開(横浜光)を見て参考になった」
中嶋の試合の感想を聞かれた堤は「自分と試合をした時より、重心を低くしていた。(中嶋選手は)あれだけ懐が深くて距離が遠いのにプレッシャーが強い。千葉選手はパンチを出されていないのにコーナーに詰まっていた。ただ、千葉選手も上手く飛び込んだり、工夫しながら戦っていて終盤に勝負をかける思いを感じた。参考になる部分があった」と話し、大いに収穫があったようだ。
「決着をつけたい」
堤と中嶋は、2020年1月にGODS'LEFTバンタム級トーナメント決勝戦で対戦。総力戦の末、引き分けで決着がつかず。トーナメント特別ルールで優勢点を得た中嶋が優勝した。「自分が狙っていくタイトルのひとつ」とベルトをかけての完全決着を望む。
早くタイトル戦がしたい
4月24日(土)には沖縄コンベンションセンターで比嘉に勝った西田凌佑(24=六島)が新チャンピオンに就いた。「(比嘉の敗戦は)ショックだったし、西田選手の方が自分より強いと思われる。それは悔しい」と素直な胸の内を明かした。
チャンスを待つ
堤は、比嘉戦を経て徐々にランキングも上がりタイトル挑戦を狙える位置につけてきた。堤は、「順位が上がったことに対する喜びは特にない。今は日本6位だが、俺より弱い選手が上にいるのは歯痒い。いつでもベルトを獲る自信がある」と、タイトル奪取の体制は整っているようだ。
7月26日(月)に後楽園ホールで行われる日本バンタム級王座決定戦、同級1位の澤田京介(33=JBSPORTS)対同級2位の定常育郎(23=T&T)も会場で観戦する予定だ。
7月26日(月)に後楽園ホールで行われる日本バンタム級王座決定戦、同級1位の澤田京介(33=JBSPORTS)対同級2位の定常育郎(23=T&T)も会場で観戦する予定だ。