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去就に注目が集まる前WBA世界スーパーフェザー級スーパーチャンピオンの内山高志(ワタナベ)が29日、テレビ東京の「追跡 LIVE! Sports ウォッチャー」に緊急出演した。内山は昨年4月、ジェスレル・コラレス(パナマ)に金星を献上。判定決着となった大晦日のリベンジマッチは、一度ダウンを奪ったものの王座奪還には至らなかった。ラストマッチから半年以上が経ち、拓殖大学ボクシング部の後輩で世界三階級制覇王者の八重樫東(大橋)も先日開かれた大橋ジムが主催するクラウドファンディングの説明会見の席で、内山の去就を気にしていた。
※29日夜11:00から放送の「追跡 LIVE Sports ウォッチャー」テレビ東京で放送されます。
※29日夜11:00から放送の「追跡 LIVE Sports ウォッチャー」テレビ東京で放送されます。
世界王座11度防衛
引退を意識したのは4月。ほぼ気持ちが固まったのは6月。モチベーションが戻ることを期待したという内山がついに引退を表明した。「前以上に練習に打ち込めない。前以上に強くなれないんじゃないか」と切り出したスーパーチャンピオンは、拳と肘のケガの影響もあって「100%を出せない状態でリングに上がるのは違うと思った」とベストが尽くせないことを引退の理由に挙げた。「中途半端な気持ちで試合はできない」。内山の口からは、ボクシングに対する真摯な姿勢が最後まで示された。
27戦24勝(20KO)2敗(1KO)1分
「自分が思っていた以上のことが出来た。悔いはない」と現役生活を振り返ったV11王者は、昨晩引退表明した三浦隆司(帝拳)やプレッシャーとの戦いだったというムエタイの絶対王者ジョムトーン・チュワッタナ(タイ)との一戦をはじめ、ケガから1年ぶりの復帰戦となったホルヘ・ソリス(メキシコ)や世界王座を獲得した2010年1月11日のファン・カルロス・サルガド(メキシコ)戦をベストバウトに挙げた。
「内山あってのワタナベジム」by 渡辺均会長
「試合前の取材では、判定でもいいとか、KOは狙ってないと言っていたが、KOじゃなきゃ面白くないと思ってやってきた」と笑顔で本音を明かした内山は、ちゃんと練習してないのにチャンピオンを目指していると言ってるやつには「まだまだだよ」って思うとしながらも「ボクシングはチャンスがある。世界チャンピオンは日本チャンピオンの10倍いいことがある。世界チャンピオンを目指して頑張って欲しい」と現役ボクサー達にエールを贈った。
追跡 LIVE Sports ウォッチャー テレビ東京
今後に関しては「猫カフェでもやろうかな」と慣れ親しんだ大勢の取材陣の笑いを誘ったが「ボクシングと同じぐらい熱く楽しく打ち込めることをしたい」と話すとホッと一息ついた。
渡辺均会長とツーショット
会見に同席したワタナベジムの渡辺均会長は「内山あってのワタナベジム。内山と過ごした12年間は重要な時間だった。ありがとう」と目を潤ませると「ワタナベジムを選んでくれたことを感謝します。内山は唯一、入門した時に世界王座を獲れる選手だと思った」と出会った頃を思い出した。
緊急会見を終えた内山は記者やテレビ東京関係者らに拍手で見送られた。
寂しくなる。
緊急会見を終えた内山は記者やテレビ東京関係者らに拍手で見送られた。
寂しくなる。