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元日本5階級制覇王者の湯場忠志氏(40)を父に持ち、2月28日(火)の後楽園ホールでB級デビューする湯場海樹(18=都城レオスポーツ)が11日、都内の角海老宝石ジムへ出稽古に訪れた。海樹は同じアマチュア出身で角海老宝石ジムの大型新人、星大翔(18)と4ラウンドのスパーリングを敢行。父譲りのサウスポースタイルから長い手足を活かし、じわじわと距離を詰めては的確な左ストレートをヒットさせ、セコンドについた父からは「OK!ナイス」と掛け声が飛んだ。
角海老宝石ジムの星大翔と4Rスパー
海樹とは対戦する機会こそなかったが、アマの大会で何度か一緒になったという一学年上の星は、スパーリング終了後「サウスポーはやりにくいですね。苦手意識が出てしまいました。効くパンチはありませんでしたが、プロはタイミングなので、そこの上手さはあると思う」と海樹を評価。
星は今年新人王戦にエントリー
「僕もまだ一戦しかしていないので偉そうなことは言えませんが、これからでしょう。彼がライト、僕がスーパーライトと階級も近いし、何年後かにタイトルを争えればいいですね」と夢を膨らませた。昨年12月に初回KO勝ちでデビュー戦を飾った星は、今年新人王戦にエントリーする注目選手だ。
父としての心境を明かした湯場氏
いよいよ息子をプロの世界に送り出す湯場氏は、「嬉しい反面、不安もあります。まあ、自分がこれまでやってきたことを伝えていけば日本は獲れるはず。まずはプロのリングに慣れさせ来年、日本ランカーと対戦、2〜3年後には日本タイトルに挑戦させたい」と青写真を描いた。
まずはプロのリングで経験を積む
海樹は「右をもらいすぎました。もっとディフェンスしながら攻撃に繋げたいですね」と課題を口にしたが、プロのスタミナはだいぶついてきたと今回の都内武者修行の成果を上げた。スタイルは幼いころから見てきた父の影響を受け、右利きをしっくりくる左に変えたというサウスポー。大学に行く道も考えたが、もともとプロ志望だったためリングで経験を積むことを選択した。
父いわく真面目で好青年のイケメン
父が数々の名勝負を残した憧れの地、後楽園ホールにまもなく立つ海樹は「父が父なのでプレッシャーはありますが、期待を裏切らないよう自分のボクシングをしていきたい。デビュー戦は圧倒して勝ちます」と力強く勝利を宣言。父がはたせなかった世界チャンピオンを目指し、その第一歩を踏み出す。