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28日、神奈川県横浜市の横浜光ジムで元日本スーパーフェザー級王者の金子大樹(28=横浜光)、前日本スーパーフェザー級王者の内藤律樹(25=E&Jカシアス)、WBOアジア・パシフィックスーパーライト級王者の近藤明広(31=一力)の3選手による豪華スパーリングが敢行。緊張感溢れる攻防を関係者は固唾を飲んで見守った。
金子と内藤によるレベルの高い攻防
まずは約5年ぶりに行われたという金子と内藤による3ラウンドのスパーリング。ジャブの差し合いからまずは内藤の右ボディがヒット。すると金子は重厚なプレスをかけ右ストレートを好打し反撃に転じた。両者ともなかなかクリーンヒットが奪えないものの、高度な駆け引きにジム内にいた全員が静かに
戦況を見守った。最後は金子が強引に前に詰めてワンツーを放つと内藤も負けじと足を止めて打ち合い、あっという間に9分間の攻防は幕を閉じた。
近藤と内藤が打ち合った
続いて行われた内藤と近藤によるスパーでは、近藤がガードを固めながらワンツー・左フックを放つのに対し、内藤はジャブで突き離すと右アッパーのカウンターを決めた。最後は近藤と金子が激突。金子が鋭いジャブから左フックを決めて攻勢を仕掛けるが、近藤も右フックで対抗。最終ラウンド残り30秒は両者一歩も引かず激しい打撃戦を展開した。
金子大樹(横浜光)
久しぶりに内藤と拳を交えた金子は「内藤選手のようなスピード、テクニックのある相手とスパーできるのは自分のレベルを上げるためにも良いこと。しばらくサウスポーとやっていなかったので手数が減って力が入ってしまったのでそこは修正していきたい。右ストレートは当たったが、良いところも悪いところも出たと思う」と冷静に振り返った。
内藤律樹(E&Jカシアス)
12月3日(土)に再び日本タイトルに挑戦する内藤は「疲れが溜まっているのもあるが足が動かないし全然ダメ。相手の動きを止めた時に連打を出さないといけない。もっと手数を出さないと…。ペースを取っているだけのボクシングだけではダメ」と今回の出来に手厳しい評価を下した。
近藤明広(一力)
12月に試合が予定されているという近藤は「ポジション取りを意識してやってみたが、内藤選手には前の手で叩かれて上手くいかなかった。いつもラストで盛り返されるので、今日は試合のつもりで手を出したら100%ではないが、少しはできた」と収穫ありの実戦練習となったようだ。