13人兄妹の3女がプロデビュー戦

　大阪市内の井岡弘樹ジムで28日、東洋太平洋スーパーウェルター級王者の細川貴之(31=六島)に挑戦する同級14位の大石豊(31=井岡弘樹)と10ヶ月ぶりに戦線復帰する東洋太平洋女子スーパーフライ級1位のぬきてるみ(28=井岡弘樹)、さらに13人兄妹で井岡弘樹ジムに通う澤井一家の3女、涼(24=井岡弘樹)のデビュー戦発表会見が行われた。

　会見の冒頭、井岡弘樹会長は「大石は11月に細川チャンピオンに挑戦しましす。スタミナが課題やと思うので桂(信二)トレーナーの元、今頑張っています。ぬきは色々と事情もありようやく10ヶ月ぶりに復帰戦をします。ここでしっかり勝ってタイトル戦につなげてもらいたい。そして、13人兄妹でうちのジムに通っている澤井姉妹の3女、涼が10月にデビュー戦をします。小学校から空手をやっている期待の選手です。みなさんどうぞよろしくお願いします」と発表した。

　11月23日(水)、住吉区民センターで東洋太平洋スーパーウェルター級王者の細川貴之(31=六島)に挑戦する大石は「僕は試合中にどうしても怒ってしまう癖があります、そこをしっかり会長やトレーナーの言うことを聞いてしっかり準備してタイトル戦に臨みます」と意気込みを語った。10代で2度少年院に入った経験のある大石は「ボクシングがきっかけで人生を変えてもらった。今度は自分の力でタイトルを獲って人生をもう一度変えたいと思っています」と決意のリングに立つ。

　昨年の東洋太平洋タイトル戦で惜敗し10ヶ月ぶりに10月9日(日)、堺市産業振興センターで復帰するぬきは「10ヶ月色々ありましたが、復帰戦が決まってホッとしています。タイから選手を呼んでもらったのでしっかりとした内容で勝ってタイトル戦につなげていきたいです。あと、試合の次の日が桂(信二)トレーナーの誕生日なのでしっかり勝利をプレゼントします」と可愛い一面をみせた。

　最後に同じく10月9日(日)にデビュー戦を行う井岡弘樹会長が期待する澤井ファミリーの3女、澤井涼(24)は「デビュー戦が決まったのでしっかりと勝って次につなげていきたいです、夢は世界チャンピオンになることです」と初々しいコメント。「いつもは居酒屋の厨房でアルバイトをしているのでもっとボクシングで勝っていってお客さんがたくさん来てくれるようにしたい」と笑顔で語った。