柴田直子「決着をつける」

　明日13日、埼玉・草加市文化会館で6度目の防衛戦を行うIBF女子世界ライトフライ級王者の柴田直子(35=ワールドスポーツ)が前日の12日、挑戦者で昨年11月のV4戦で引き分けたマリア・サリナス(27=メキシコ)を迎え、都内の日本ボクシングコミッション事務局で調印式と計量に臨んだ。

　調印式、グローブチェック後の質疑応答で、いつも通り万全の仕上がりと切り出した王者の柴田は、再戦について「決着をつけるチャンス!やってきたことをしっかりと出して白黒つける。オリンピック日本代表の目覚しい活躍に刺激を受けている。私も日本魂を見せたい」と意気込んだ。

　また、前回はサウスポー挑戦者に苦しめられた柴田だが、対策は用意しているとし、「詳しくは言えないが前回とは違う形で戦う」と自信を示した。

　一方、3度目の世界挑戦となるサリナスも「コンディションは抜群。強さを実感している」と好調さをアピール。柴田のコメントに対して「リングの上では常に状況が変わる。どんなに対策を練っても最後は頭の良いボクサーが勝つ!」と強気な口調で返した。

　会見終了後、5度の世界戦をプロモートしたワールドスポーツジム斎田竜也会長の功績を称え、IBFより最優秀プロモーター賞の盾が贈られた。

　計量は柴田が48.7kg、サリナスが48.6kgと両者はリミットの48.9kgを下回り一発クリア。明日のリングは手の内を知る者同士とあって、序盤の主導権争いから目が離せそうにない。

■検診結果
王者・柴田直子
血圧:141/89Hg
脈拍:61/min
体温:36.4℃

挑戦者マリア・サリナス
血圧:112/72Hg
脈拍:59/min
体温:36.9℃