高山「原点に戻る」

　9月27日(日)にエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)で2度目の防衛戦に臨むIBF世界ミニマム級王者の高山勝成(32=仲里)が24日、所属する仲里ジムで練習を公開した。

　次戦でプロ38戦目を迎える高山は「いつも通り、良いコンディションできていると思います。練習も、全ての上で上乗せできたと思いますね」とベテランらしく調整に抜かりのない様子。挑戦者の同級12位、原隆二(25=大橋)について「何度も言っていますが、オールマイティできる選手。左右ともバランスよく打てると思っています」と警戒するも「どんな状況になっても、対応できる準備はしてきました。今回は、原点に戻ることをテーマにして試合に臨みます」と王者の風格を漂わせた。

　会見に同席した、中出博啓トレーナーは「今回は前の試合から5ヶ月あいたし、目の上(の古傷)は全く気にしないで練習できました。レベルは上がっているよ。原選手に対して、油断はしてない。でも、こちらのペースにはめ込んでやるつもり」と自信をみせた。

　練習に入った高山は、入念なウォーミングアップを済ませるとロープ飛び、バック打ち、ミット打ちと約1時間ほどで練習を切り上げた。今回は近畿大学での出稽古で、大学のフィジカルトレーナーから練習前のラムネを勧められ、1ヶ月ほど前から練習前に8粒食べて練習をしているという。「ラムネはブドウ糖で出来ているし、食べて練習すると頭がすっきりして、僕に合っていたので続けています」と秘策を明かした。