古橋が追い込みのスパー

　今月30日に後楽園ホールで日本スーパーバンタム級王者の小國以載(26=角海老宝石)へ挑戦する日本同級1位の古橋岳也(27=川崎新田)が20日、所属ジムでバンタム級のホープ、勅使河原弘晶(24=輪島S)と実戦形式のスパーリングを行った。

　前王者の怪我と王座返上により挑戦を一年待った古橋だが、「不思議といつもの試合と変わらぬ心境」とリラックスムードを漂わせ、後は疲れを抜くだけと好調さをアピール。10日前とあって5ラウンドと短いスパーだったが、長身の勅使河原を相手にジャブで切れ込むと、詰めてはスピードと回転のあるボディから間髪いれずに上へと返していた。

　以前にもパートナーを務めたという勅使河原は、「ジャブが強くなりましたね。硬くなったというか質が違う」と古橋の変化に言及。古橋も「メキシコ合宿の成果」と、王座奪取に向け手応えを感じていた。