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ライオンズジムは、7月3日から12日まで沖縄県恩納村で強化合宿を実施中だ。南国の厳しい環境を活かし、砂浜での走り込みやミット打ち、夜はスパーリングと、心身を極限まで追い込む日々が続いている。
今回の合宿には、WBOアジアパシフィック・スーパーフェザー級王者の渡邊海(22)、WBA世界ミニマム級1位の高田勇仁(27)、そしてC級ボクサーとして東日本新人王トーナメントに出場中の心善(25)らが参加している。

1日のメニューは、過酷そのもの。午前10時半から砂浜で2kmを10往復(計20km)のランニングをこなし、海でのアイシングで疲労回復。午後には砂浜でのミット打ちや横・後ろ走り、再び海でのアイシングを行う。夜は「沖縄ワールドリング」でのスパーリングが組まれており、滞在中の9日間で5日間の実戦練習をこなす予定だ。
朝食は9時、昼食は13時、軽食を挟んで夕方の練習、スパーリング後には21時半に入浴、22時に夕食をとり、23時に宿泊先へ戻るというスケジュールで、1日を通して徹底的なトレーニングが組まれている。

■渡邊海(WBO-AP Sフェザー級王者/ライオンズ)
「今日は特に左の使い方、バリエーションを多くして、自分の距離で戦うことをテーマにしていた。(砂川選手は)とにかくパンチが強いので、集中力を切らさず研ぎ澄ませた中で、距離をコントロールして、優位に進めることができたと思う。ただ、もう少し手数を増やした方がいい場面もあったので、そこは今後に向けての課題として修正していきたい」
■砂川隆祐(沖縄ワールドリング)
「(渡邊選手は)パンチが固くてキレがあるので、より集中力を保つようにしていた。前の手の使い方が上手く、上(顔面)はなかなか当たらないので、ボディへの攻撃で少しでも効かせて動きを止めようと試みた。ジャブを上手く差し合って攻撃に繋げたかったが、距離が遠くて崩せなかった。ランキングも1位になり、次もいい勝ち方をして、タイトル挑戦に向けて進んでいきたい」

■高田勇仁(WBA世界ミニマム級1位/ライオンズ)
「今日はサウスポー相手の立ち位置と距離感をつかむことを心がけた。(玉城選手は)カウンターが上手くて、フットワークも使えるので、距離を詰めてきた時には、敢えて力を入れたパンチを合わせて、足を使わせないようにボディを削っていった。今回の合宿で、さらにレベルアップして、来るチャンスに備えていきたい」
■玉城野里斗(ウィナー)
「世界レベルの高田選手とのスパーリングは、本当に良い経験をさせてもらいました。踏み込みの鋭さやパンチの強さ、対峙して、そのレベルの高さを肌で感じた。ボディが強くて、もし8オンスでもらっていたら倒されてました。パンチの軌道も読みづらくて、カウンターを合わせるのも難しかった。凄く勉強になった」

■心善(ライオンズ)
「序盤は考えすぎて、ジャブの差し合いで上回れなかった。後半は切り替えて、気持ちの面でもブレないように前に出た。上手く修正して、五分五分に盛り返すことが出来たと思う。次戦は、初回から自分で試合のペースをしっかり作って、勝利をつかみ取りたい」
■宮里駿太(オキナワ)
「打ち合いの中で技術の差があって、そこで崩されてしまった。ただ、中間距離では足を使ったり、ある程度対応できた場面もあって、手応えを感じた。前回の敗戦の後、徹底的にボクシングの基礎を叩き込んで、少しずつ自信も付いてきた。着実に前に進んでいきたい」

沖縄での合同合宿は、個々の選手たちの実力向上とチームの結束を図る重要な機会。特に、今後世界戦やトーナメントを控える選手たちにとっては、実戦感覚とスタミナ、精神力を養う貴重な時間となっている。