[公開練習]2025.5.14
武居由樹! 世界戦初メイン! 初の横浜で魅せる!
WBO(世界ボクシング機構)バンタム級王者の武居由樹(28=大橋)が14日、横浜市内の大橋ジムで報道陣に練習を公開した。
武居は、5月28日(水)、横浜BUNTAIで開催される「NTTドコモ presents Lemino BOXING 世界タイトルマッチ」のメインイベントで、同級8位のユッタポン・トンディー(31=タイ)を迎えて2度目の防衛戦に臨む。
当初は、昨年12月に行われる予定だったが、武居が右肩を負傷したことにより、5月に再セットされた。初めてメインイベンターを務める武居は、絶好調をアピールした。
会見の冒頭、大橋秀行会長は「怪我も100%完治して、最高の状態に仕上がった。いろいろな部分で溜まっていると思うので、当日は爆発させてくれると思う」と、KO防衛に太鼓判を押すと、武居も「メインイベンターらしくバッチリと倒して横浜を盛り上げる」と自身に満ち溢れた表情を見せて、意気込みを語った。
格闘技人生初の横浜での試合
キックボクシング時代も含めて、横浜で試合をするのは初めてで、世界チャンピオンとしてメインイベントのリングに上がるのも初めてのこと。武居は、これまで以上に責任感が強い一戦に向けて、気持ちを高めていた。
ユッタポンは、アマチュア時代に国際大会優勝、元WBO(世界ボクシング機構)フェザー級王者のロベイシ・ラミレス(31=キューバ)にも勝利した難敵で、ここまで15戦全勝(9KO)を記録している。
八重樫東トレーナーは、「映像で見る以上に(対峙したら)やりにくさがありそう。上手くごまかされると嫌な展開になる」と挑戦者を警戒。その上で「武居はキックボクシングの距離(ロングレンジ)で戦っていく中で、どのタイミングで倒しにいくかが重要」と、武居独特の間合いが勝負のカギだとした。
大橋会長は「ここ2試合、判定決着で野性味がなくなっている。相手はラミレスに勝っていて、テクニックがあるので、離れて戦ってみてダメだったら、距離を潰してグチャグチャにして倒す展開にも期待している」と語った。それを聞いた武居は「めちゃくちゃにしてやろうと思います。押忍!」と闘志を燃え上がらせた。
会見後には、シャドーボクシングとミット打ちを2ラウンドずつ披露。7〜8割の力でミートを重視しながら、ダイナミックな右アッパー、右フック、打ち下ろしの左ストレートを叩き込んだ。
八重樫トレーナーとの連携も冴え、まるでゲーム感覚の軽快さを感じさせる動きだった。
ボクシングに転向後、タイ人選手との対戦は初めて。Kー1時代には3戦してすべて勝利しているが判定決着だ。武居は「タイ人特有の、のらりくらりとしたリズムに付き合ってしまう」と理由を明かしたが、「あのリズムにはだまされません! 倒す自信しかない!。今は堤選手(堤聖也=WBA世界バンタム級王者)も天心君(那須川天心=WBC世界バンタム級1位)も見ていない。ユッタポン選手に勝つことだけに集中している」とキッパリと言った。
武居が放つ一撃に期待が高まる! ジムの先輩、世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(32=大橋)は、米国ラスベガスで世界を熱狂させる圧巻のパフォーマンスを見せた。本拠地・横浜を任された武居が、バンタム級チャンピオンとして井上に負けない存在感を示す!
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