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日本フライ級タイトルマッチが6日、水道橋・後楽園ホールで開催された「WHO'S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT」のメインイベントで行われ、チャンピオンの飯村樹輝弥(26=角海老宝石)に同級1位の井上夕雅(24=真正)が挑んだ。
リング上の勝利者インタビューで、飯村は「12月からしっかり準備してきた。この勝利は、ジムのサポートのおかげです」と、チームに感謝の気持ちを伝えた。世界への意識も芽生えた飯村は、WBA王座に君臨するユーリ阿久井政悟(28=倉敷守安)の名前を挙げて、「ユーリ選手が世界のベルトを持っていて、桑原(拓=29・大橋)選手も挑戦する。日本に(世界の)ベルトがあるとモチベーションになる。日本のベルトを持ってる限り、狙うは世界。応援よろしくお願いします」と、ファンの声援に応えた。
控え室では、「常に狙っていた。倒したいと思っていた」と、前回は倒しきれなかったことに触れ、KO決着を素直に喜んだ。対戦した井上に関しては「気持ちが強くて、粘ってきた。倒す前のラウンドから出てきたんで、逃げ切ろかとも思ったが、上に強振してくるのに対して、下に強振できた。練習通り。本当は、右ストレートで決めたかったが、左フックが当たってた分、左ボディが効いたと思う。神戸で試合を見た時に、出入りする選手に左を合わせていたので、注意していた」と振り返った。
タイトル防衛に成功しても、慢心することなく、飯村は、課題に「見栄え」を挙げ、「課題を解決しつつ、防衛戦に挑みます。わかっていても崩せないと思わせられると、相手は嫌だと思う」と、自身の試合の組み立てに言及した。
今回の防衛戦に向けて、強いパンチに重点を置き、打ち終わりに体が逃げてたのを意識してきた。「準備期間も長かったので、いい形で終われた。いい形で勝てたんで一皮剥けた。どんな相手にも対応できるように、作戦も立てつつ、自分のボクシングの弱いところに関しては、全てのレベルを上げていく」と、新たな目標に向かって抱負を述べた。
控え室に戻った井上は、「見えなかった。悔しいな。ボディ強いんだけど、見えへんボディは効いた」と、試合が決まった左ボディを悔やんだ。
帰り際、真正ジムの山下正人会長は、「いい試合をした。またチャンスを作る」と、善戦した井上に労いの言葉をかけた。