[調印式]2025.5.9
井岡一翔とFマルティネスが306日ぶりに再会!
WBA(世界ボクシング協会)世界スーパーフライ級タイトルマッチの調印式が9日、都内のABEMAタワーで行われ、王者のフェルナンド・マルティネス(33=アルゼンチン)と前王者で同級6位の井岡一翔(36=志成)が再会した。
スーパーフライ級注目の一戦は、5月11日(日)、大田区総合体育館で開催される「LifeTime Boxing Fights27」のメインイベントで行われ、ABEMAで無料ライブ配信される。
両者は、昨年の7月7日に拳を交えて以来となる約10ヶ月ぶりの再会。ピリピリとした緊張感とは違う、互いに後はやってきたことを出すだけといった覚悟を感じさせた。
当初は大晦日に予定されていたが、マルティネスがインフルエンザに感染したため、試合直前に中止となり、日程を改めての開催となる。
王座返り咲きを狙う井岡は、「こうして調印式を迎えることができて良かった。久しぶりに会ったが元気そうでよかった」と306日ぶりの宿敵との再会に安堵の表情を見せた。
ファンからドラゴンボールのフィギュアをプレゼントされた
一方、予定時刻より5分遅刻したマルティネスは、サングラスにマスクをして登場。日本のファンから贈られた「ドラゴンボール」の主人公・孫悟空のフィギュアを手に上機嫌だった。
マルティネスは「前回、試合ができなかったにもかかわらず、自分のことを信用してくれて試合をさせてもらえることに感謝している」と、感謝の気持ちを言葉にすると、「インフルエンザで15日間は休んだが、それ以外はずっと練習してきた」と万全のコンディションをアピールした。
そして、「イオカのことをアルゼンチンに招待したい。ステーキやエンパナーダ(具入りのパン)といったアルゼンチン料理をご馳走したい」と、試合後のノーサイドを強調した。
下馬評では井岡が不利予想が出ているが、井岡は「前回の試合の結果を踏まえてなので仕方がない。しっかりと勝って覆す」とリベンジを誓った。
コンビを組むイスマエル・サラストレーナーは、「ボクシングはいつも強い者が勝者となる。前回はマルティネスの夜だった。イオカは日本ボクシング界のレジェンド。修正能力は素晴らしいものがある。これまで何人ものチャンピオンを育成してきたが、素晴らしいボクサーの一人。必ずリベンジを成功させたい」と王座奪還に太鼓判を押した。
勝敗のカギを聞かれたマルティネスは、「パンチが来たら顔を左右に動かし、私は顔にパンチを入れる。ニコリノ・ローチェのように戦いたい」と母国の名チャンピオンの名前を挙げて返り討ちに自信を示した。
井岡は「戦略的なことは言えないが、準備してきたことを出すだけ。感謝してリングに上がり。結果を出すことで少しでも恩を返したい」と静かに意気込みを語った。
調印式後にはグローブチェックが行われ、マルティネスは日本製ウイニング社の青色、井岡は同じく日本製のウイニング社のシルバーのグローブを使用することが確認された。
試合は午後8時開始を予定している。
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