井岡一翔! 再戦に向け順調な仕上がり!

　リラックスした表情で取材に応じた井岡は「今回も日本で調整をし、良い状態に仕上がっている。アルヒ・コルテス(メキシコ)や吉良大弥(志成)と100ラウンドほどスパーリングをしてきた。昨年の7月に負けた試合の感覚から得た戦い方を意識して、練習に取り組んで、自分の体力、コンディション、戦略をより深く落とし込めたので、延期した分プラスになっている」と、仕上がりの良さをアピール。
　「自分自身の向上、戦略を考えてやってきた。再戦での難しさは意識していないが、お互いのデータベースがある中で、違う動きをしてくる。良いところは伸ばし、戦略にはめ込みたい。倒しにいくのは気持ちの部分で、前回は戦術と気持ちの切り替えがなかった。心技体の全部のバランスがあって、倒すことができる」と意気込みを語った。

　デビュー戦を控える堤麗斗(志成)や、ジムの後輩たちについて問われると「彼(堤麗斗)は、今後の日本ボクシング界の期待や使命を背負っている。新しい歴史を作ると信じている」と、期待を寄せた。「後輩たちには、世界チャンピオンとして背中で伝えることが説得力になる。自分のことに集中して、今回勝つことがメッセージになる」と、今後の日本ボクシング界を担う新世代のためにも勝つことを誓い、日本ボクシング界を引っ張ってきた現役のレジェンドとして、再戦への思いを語って、この日の会見を終えた。