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WBA(世界ボクシング協会)世界スーパーフライ級王者のフェルナンド・マルティネス(33=アルゼンチン)と、前同級王者で挑戦者の井岡一翔(35=志成)が29日、都内のアベマタワーズで、「Life Time Boxing Fights 25」のメインイベントで行われる世界戦の調印式を行う予定だったが、マルティネスがコンディションを整えることを優先するため、中止となった。
志成ジムの芳野一貴プロモーターは、「マルティネスの体調不良ではなく、コンディションを整えるため」と説明し、大晦日の試合は、予定通り行う準備を進めていることを強調した。公開練習を発熱でキャンセルしたマルティネスの最終調整が無事進むことを願うしかない。
今年の七夕の日に開催された王座統一戦で、井岡からWBAのベルトを奪ってIBF(国際ボクシング連盟)と2本のベルトをまとめたマルティネスだが、一翔とのダイレクトリマッチを優先するために、IBF王座を返上、大晦日に大一番を迎える。
JBC安河内剛事務局長
日本ボクシングコミッション(JBC)の安河内剛事務局長は、「調印式は公式行事だが、マスト(必須)ではないので、明日、(前日)計量をクリアして、ルールミーティングを行なって、サインをすれば試合は行える」と説明した。
2024年7月7日の試合採点表
2人が対戦した今年7月の試合の採点表を見直すと、興味深い事実が浮かんでくる。3人のジャッジの内、1人はフルマークでマルティネスを支持しているため、参考にならないが、残る2人のジャッジは、分析してみる価値がある。
大晦日も激闘を期待!
ジャッジペーパーを見ると、111-117で、マルティネスを支持したジャッジは、8ラウンド以降だけに限ると、3-2で井岡を支持している。もう1人のジャッジは、112-116でマルティネスの勝利としているが、5ラウンド以降のポイントは、4-4とイーブンになっている。0-3で敗れたため、井岡の完敗というイメージは払拭できないが、試合の中盤以降は、井岡が巻き返していたと言っても過言ではない。再戦となると、公式記録上は1ラウンドから始まるが、実際は13ラウンド目の戦いとなる。徐々にマルティネスの引き出しを潰して、井岡が完全逆転勝利をつかむチャンスが高いのではないだろうかー。来年が年男の井岡一翔に期待したい。