井岡一翔が大晦日にWBA世界挑戦者決定戦

　バンタム級で世界5階級制覇を目指すことを明言した井岡だが、階級の壁が大きな障害となることを覚悟している。「パワー、スピード、駆け引きがあると思う」と述べ、テクニックと感性だけでは対応できないと続けた。その上で、距離の縮め方と、そのための瞬発力を一例に挙げて、「フィジカル面が必要になる」と語った。

　バンタム級は、話題豊富な日本人選手たちを中心に、今一番人気のある階級だが、記者から対戦相手の候補として、堤聖也(角海老宝石)、ノニト・ドネア(比/米)、井上拓真(大橋)、と名前を挙げられると、「その3人だったら拓真選手。一番評価が高いと思う」と答えた。大晦日の試合は、WBA世界バンタム級挑戦者決定の10回戦として行われるが、「スーパーフライ級でプロキャリアで初めて2連敗して、ファンにがっかりさせていると感じている」と述べ、バンタム級に上げて、日本人選手初の世界5階級制覇という、よりハードなチャレンジをすることで、ファンの期待に応えたいとの考えを示した。