[合宿情報]2025.2.27
可兒栄樹が豪州で復活を誓う!

日本ミドル級4位の可兒栄樹(かに・えいき/23=T&T)が2月17日から1ヶ月間、オーストラリア・シドニーでスパーリング合宿を行っている。
可兒は昨年7月、ミドル級賞金トーナメント「PRIZE FIGHTER」において、日本・WBOアジアパシフィック同級王者の国本陸(27=六島)に5回TKO負けを喫し、一度ボクシングから離れたが、復帰を決意。現在、オーストラリアで合宿中の国本と現地で合流し、ともにトレーニングに励んでいる。
ボクシングに見切りをつけて就職した可兒だが、昨年11月にT&Tジム主催興行を観戦した際、同い年の日本バンタム級15位の渋谷亮太(23=T&T)や後輩選手の試合に、(ボクシングを諦めきれないと)涙を流したという。
一度ボクシングから離れたが復帰
「感動や悔しさが入り混じり、自分のボクシングへの熱が冷めていないことに気がついた。2度戦った国本さんが竹迫さん(竹迫司登=ワールドスポーツ)に勝ったのを見て、『自分はあんなに強い選手に負けたんだ』と、どこかで納得できる部分があった。このまま諦めるのは早いなと思った」と、昨年の内に会社を退職し、復帰を決意。年明けからジムワークを再開した。
合宿は以前から計画されており、「国本さんがオーストラリアで合宿を行う記事を読んで、トレーナーから『一緒に行ったらどうか』と言われ、目標とする選手の練習を学びたかった。六島ジムに連絡してもらった」と当初の予定を前倒しして、オーストラリアに向かった。
オーストラリアでは、東京五輪銅メダリストでIBF(国際ボクシング連盟)ライトヘビー級6位のイマム・ハタエフ(ロシア/8戦全勝8KO)をはじめ、アマチュア実績のある選手たちとのスパーリングを行っている。
「国本さんはフィジカルで負けていなく、すごく良い内容を見せていた。自分は復帰後、初のスパーリングで、相手のパンチに対しての耐性を試したかったのだが、様子見の時間が長く、手数が少なかった。ただ、強いパンチをブロックしてリターンするのと、ジャブを意識する点では、(課題は)クリアできたと思う」と感想を述べた。
「国本さんとの練習を通じて、多くのボクシングのノウハウや学ぶことができて良かった」とのこと。また、「オーストラリアは重量級がメインなので、基礎レベルの高さを学ぶ機会だと思っている」と意気込んだ。
次戦は未定だが、復活への決意が感じられる合宿となっているようだ。
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