
![]() 海外情報 | ![]() 海外注目戦 | ![]() ランキング | ![]() TV・ネット欄 | ![]() 階級別特集 |
2025年6月26日、日本時間午後。元2団体スーパーバンタム級王者ムロジョン・アフマダリエフ(30=ウズベキスタン)が、ウズベキスタンの首都タシュケントにあるボクシングモバイルの日系協力会社の事務所を来訪し、本メディアの単独オンラインインタビューに応じた。

――井上尚弥選手と試合が決まりましたね。今の率直な心境をお聞かせください。
アフマダリエフ :「井上尚弥選手は、すごく強いチャンピオンで、リスペクトしています。年齢的にも、互いに選手としてピークだと思っていますので、いい試合になると信じています。戦えることをとても楽しみにしています」
――アフマダリエフ選手は、以前、岩佐亮佑選手(セレス/引退)と対戦したことがありますね。
アフマダリエフ :「岩佐亮佑選手は、とても勇敢で強い選手だったことをよく覚えています。彼は敵地であるウズベキスタンに戦いに来てくれました。今度は私が、日本という敵地で戦う番だと思っています」
――これまで対戦した選手の中で、特に印象に残っている相手はいますか?
アフマダリエフ :「印象に残っている選手は、ダニエル・ローマン(米国)です。初めての世界挑戦だった当時の自分の実力と、相手の実力などを考えると、大きなチャレンジだったので、印象に残っています。自信を持つきっかけにもなりました」

――井上チャンピオンとラモン・カルデナス(米国)の試合はご覧になりましたか?
アフマダリエフ :「はい、見ました。カルデナス選手も非常に強く、良い試合だったと思います」
――9月の日本の気候については、どのように感じていますか?
アフマダリエフ :「9月の日本は暑いと聞いていますが、今のウズベキスタンは50℃ですので、それほど気になりません。ただ、暑さが厳しすぎるので、これからアメリカに渡って、本格的なトレーニングを始める予定です。もちろん、トレーナーや、前回井上選手と対戦したカルデナス選手の話も参考にさせていただきます」
――試合前の最終調整はどのように行う予定ですか?
アフマダリエフ :「アメリカでトレーニングを続けて、仕上がり具合い次第ですが、トレーナーと相談して、最終調整に最適なタイミングで日本に入るつもりです。初めての来日になりますので、とても楽しみにしています」

――井上尚弥戦で一番注目してほしいポイントはどこですか?
アフマダリエフ :「左も右も強いパンチが打てる自信がありますので、自分の戦い方をトータルで見てもらいたいと思います」
――この試合は、ウズベキスタンのボクシング界にとって、どのような意味を持つと思いますか?
アフマダリエフ :「井上選手との試合が、ウズベキスタンのボクシングのさらなる発展につながり、若い世代にボクシングへの興味を持ってもらえるきっかけになればと願っています」
――勝つための準備はできていますか?
アフマダリエフ :「勝つ自信があるから戦いますが、勝つか負けるかは戦ってみないとわかりません。でも、勝つための準備はしっかりしていきます。日本の皆さん、楽しみにしていてください」
ラフマット(ありがとう)
■ボクシングモバイルの目
今回のインタビューを通じて、ムロジョン・アフマダリエフ選手の礼儀正しく、終始紳士的な振る舞いが非常に印象的だった。オンラインインタビューだったため、途中何度も電波が途切れることもあったが、嫌な顔ひとつせず丁寧に答えてくれた。リングの中での強さだけでなく、人柄からも一流のアスリートであることが伝わってきた。初来日となる9月の一戦、日本でどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか、今からワクワクしている。
※動画の撮影にも快く応じてくれた。約4000人の在日ウズベキスタン人に向けて、母国語でサポートを呼びかけていた。ウズベキスタンは親日国としても知られている。
(取材日:2025年6月26日/取材方法:ウズベキスタン・タシュケントと日本でオンラインインタビュー)