[公開練習]2025.6.13
ブライアン・ノーマンJr! 世界ウェルター級王者の風格を漂わせる!
WBO(世界ボクシング機構)ウェルター級王者のブライアン・ノーマンJr(24=米)が13日、横浜市内の大橋ジムで公開練習に臨んだ。
ブライアンは、6月19日(木)、東京・大田区総合体育館で開催される「NTTドコモ presents Lemino BOXING」のメインイベントで同級2位の佐々木尽(23=八王子中屋)を迎えて2度目の防衛戦を行う。
八王子中屋ジム陣営が偵察する中、ブライアンは手の内を隠すことなく、精力的に汗を流しチャンピオンとしての意地とプライドを見せつけた。
ここ数年、海外選手の公開練習は、軽めで短時間というスタイルが一般的だが、ブライアンは縄跳び、シャドーボクシング、ミット打ち、サンドバッグ打ちを各2ラウンドずつ実施し、それに腹筋ローラーを用いた腹筋トレーニングと30分以上の充実したメニューを消化した。
手の内を隠さず練習を披露
ミット打ちでは、ハンドスピードを生かしたワンツー、ジャブのコンビネーションを披露し、サンドバッグに力強いフックを叩き込むシーンも。シャドーボクシングでは、ほとんど手を出さず、軽快なフットワークを駆使し、リングの大きさを存分に生かした動きを見せた。Tシャツを脱ぎ上半身の引き締まった筋肉は、仕上がりの良さを物語り、圧倒的な存在感を示した。
会見に応じたブライアンは、「日本に来て一番難しかったのは時差だったが、2週間前に来日しコンディションは抜群。3月にKO勝してからずっと調子がいい。真のチャンピオンとしての試合を見せたい」と自信をのぞかせた。
中谷潤人vs西田凌佑戦を観戦
「会場の雰囲気を知りたかった」と、6月8日(日)に有明コロシアムで開催された「Prime Video Boxing 13」を観戦、「刺激を受けたし、ファンのエネルギーを感じた。自分のことを知ってくれていて声をかけられた。日本の雰囲気がとても気に入った」と試合への期待と意欲を高めた。
左:ブライアン・ノーマン・シニア氏
右:バイロン・オグスルビー氏
ブライアンのトレーナー、バイロン・オグスルビー氏は、「ブライアンは完璧主義者で何でもできるボクサー。殿堂入りできる可能性を秘めた選手。今回は強さを世界中に知ってもらえる絶好の機会」と防衛に太鼓判を押した。
父でトレーナーを務めるブライアン・ノーマン・シニア氏とオグスルビー氏は陽気で笑顔を見せる中、ブライアンは時折笑みを浮かべるものの、引き締まった表情を見せており真面目な印象を受けた。
挑戦者とチャンピオンの違いについて聞かれたブライアンは、「自分は誰よりも闘いに関してにクレイジーだ」と答えると、「アクション満載の激しい試合になることは間違いない。ベルトを母国に持ち帰る。そして、また日本で試合がしたい。世界チャンピオンとは何かを証明する」と意気込んだ。
練習終了後、八王子中屋ジムの中屋廣隆チーフトレーナーは、「ここまで練習を見せてくれるとは思わなかった。チャンピオンとしてのプライドでしょう。パワー、スピード、足捌きが良く全体的に穴がなく、探すのが難しい。ウェルター級の世界チャンピオンだけあってオーラもあった」と評価、それでも「ただ、驚きはなかった。すべてが想定内で作戦は秘密だが勝負できる」と、佐々木の王座奪取に手応えを感じていた。
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