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試合が始まると、鋭い右ストレートと、左ボディからの組み立てを軸に、テンポよく出入りのボクシングを徹底した石井渡士也が、左ストレートとボディを叩いてくるエドワードを、コーナーに追い込んでパンチをまとめるパターンを繰り返し、最後はレフェリーストップを呼び込んだ。
試合後、笑顔で取材に応じた石井は、「相手は打たれ強かったが、(レフェリーがストップした4回の)前の回からレフェリーが止めようとしてるのは、わかっていた。ストップで仕留め切れてよかった。倒れない相手には、倒さなくてもストップでもいい」と、倒さずにTKOで試合を終わらせる勝ち方を学んだことを明かした。
ミニマム級を主戦場とする森且貴(24=大橋)が、パリニャ・カイカンハ(28=タイ)を相手にライトフライ級8回戦で、再起戦に臨んだ。
初回からテンポのいいジャブで、リズムよくポイントを稼いだ森だが、パリニャも左ボディと右フックに力を込めて応戦、中に入ってボディを打った森に右アッパーを合わせるなど、試合巧者ぶりを見せた。それでも、森がギアチェンジした6回、ステップのスピードを上げて、ジャブから左右のボディを叩くと、コーナーに追い込んで、左右のボディを連打すると、腰から崩れそうになったパリニャを見たレフェリーが割って入った。
試合後の勝利者インタビューで森は、「久しぶりにいい夜が迎えられると思って、打ち込みました」と、最後の場面を振り返ったが、「KOを狙って、自分のボクシングを崩したくない。KOは狙ったのではなく、パンチをまとめた結果」と、表情を変えずに落ち着いた様子で話した。「勝って、勝ち続けてチャンスを待つだけ」と、完全復活したことを報告、1年ぶりの勝利に安堵の表情を浮かべた。今後は、ミニマム級に戻して、タイトル奪取を目指す。