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[展開予想と独自チャート]2025.12.15

名トレーナーが堤聖也vsドネアを予想!

名トレーナーが堤聖也vsドネアを予想!

トレーナー予想

 師走のバンタム級決戦、WBA(世界ボクシング協会)バンタム級タイトルマッチ、正規王者の堤聖也(29=角海老宝石)v暫定王者で世界5階級制覇のレジェンド、ノニト・ドネア(43=フィリピン)まで残り2日となった。

 数々の激戦を勝ち抜いてきたバンタム級の名勝負仕掛人の堤と、5階級制覇を成し遂げたレジェンド・ドネア。決戦を目前に控えて、東西の名トレーナーに展開予想と独自のチャートを作成してもらった。

 これを見たら、さらに試合が待ち遠しくなること間違いなし!

武市晃輔トレーナー(六島)
 「西の策士」と呼ばれる戦略家。担当選手は、元IBF世界バンタム級王者の西田凌佑、WBO-AP&OPBF東洋太平洋ミドル級王者の国本陸。これまで担当した選手たちが番狂わせを起こしたことも数知れず、その背景には、武市氏の卓越した戦術眼と指導力がある。

 小さな針の穴のような弱点を的確に突きながらも、選手の長所を最大限に引き出すことに長けている。時には誰も思いつかないような秘策を駆使し、試合の流れを一変させ、驚かせることも多い。現場での緻密な調整と適切なアドバイスが光る名参謀。

 また、技術の徹底的な指導とフィジカルの強化にも惜しみなく取り組み、選手が早い段階から目覚ましい結果を出すことに成功している。

 選手が勝利を収めた時でも表情一つ変えず、冷静沈着に目的を達成し続ける姿勢は、まさに職人そのものだ。
山田武士トレーナー(JB SPORTS)
 担当選手は、日本ミニマム級1位の岡田真虎。これまで日本Sバンタム級王者の田村亮一、日本バンタム級王者の澤田京介を育てた。山田氏の特徴は、選手と一緒に動きながら一緒に考えて、指導を進める親身で柔軟なスタイル。選手の長所や弱点をしっかりと理解し、それを最大限に引き出すための適切なアドバイスや指導技術を行う。

 「ドリル」と呼ばれる独自の練習方法で、基本技術から応用までを効率よく染み込ませ、万能型に育てるのを目的としている。

 さらに、運動生理学にも精通しているため、選手一人ひとりの体調やフィジカル状態を的確に把握し、最適なトレーニングプランを提供している。

 叩き上げボクサーを育成することにも定評があり、ボクサーだけでななく、キックボクサーや総合格闘家からも絶大な信頼を置かれている漢(おとこ)の中の漢。
柴田大地トレーナー(RK蒲田)

 担当選手は、日本フライ級王者の野上翔。元プロボクサーでトレーナー歴23年、ボクシングマニア歴35年を誇る知識と研究心の塊。国内外の試合映像や戦術を常にアップデートし続ける探究心は群を抜いており、その蓄積された知見を現場で即座に落とし込む実行力が、野上をはじめ担当選手たちの着実な結果につながっている。

 アマチュア出身の選手に対しては、頭ごなしに型を押し付けることはしない。豊富なアイディアを提示しながらも、選手の意見を尊重し、一人ひとりの個性や成長スピードを見極めた上で最適解を導き出す。その柔軟な指導は、選手自身の「考える力」を育てる点でも評価が高い。

 一方で、叩き上げのボクサーには、基本を徹底的に叩き込み、構え、足運び、距離感といった技術の土台を時間をかけて築き上げる。遠回りに見えても、最終的に揺るがない強さへと結実させる指導力こそ、真骨頂と言える。

 決して表舞台に出ることは多くないが、縁の下の力持ちとしてチーム全体を支え続ける不動の存在。

羽田野剛トレーナー(一力)
 担当選手は、元OPBF東洋太平洋バンタム級王者の栗原慶太と元OPBF東洋太平洋Sライト級王者の近藤明広。羽田野剛トレーナーの仕事ぶりを語る上で、まず外せないのは「ボクシングへの純度の高さ」。とにかくボクシングが好きで、誰よりも研究熱心。ひとつの試合に向けて、対戦相手の映像を何度も見返し、選手以上に癖や傾向を洗い出し、勝つための道筋を丁寧に組み立てていく。

 その姿勢は、指導者というより"並走者"に近い。選手の気持ちにとことん寄り添い、試合プランを一方的に押し付けるのではなく、必ず選手と相談しながら最適解を探る。選手が安心してリングに立てるのは、羽田野トレーナーが徹底した準備と思考で背中を支えているからだ。

 戦略眼にも定評がある。相手に届く角度、相手が嫌がるリズム、仕掛けるべき距離。映像からそれらを鮮明に読み解き、選手が最も力を発揮できるシナリオを描く。また、各選手の性格やスタイルを深く理解し、それに合わせてアプローチを変える柔軟さも魅力だ。強みを最大化し、弱点を補い、個々の能力を引き出すことに長けている。不利予想をひっくり返したのも一度や二度ではない。
小林尚睦トレーナー(ワタナベ)
 職人気質で一切の妥協を許さない指導者。選手の細かな動きや体調の変化を瞬時に見抜く鋭い観察力を持ち、必要とあらば、遠慮なくズバッと指摘する。厳しさの根底にあるのは、ただ一つ「選手を勝たせたい」という強い信念。その姿勢が、選手たちからの揺るぎない信頼につながっている。

 階級やキャリアを問わず信頼を集め、担当選手にはWBOアジアパシフィック・ライト級王者の宇津木秀、引退した元世界2階級制覇王者の京口紘人と、国内トップクラスの実力者が名を連ねる。

 宇津木のようにボクシングIQが高い選手とは、共に戦略を練る一方、4回戦ボクサーには長所と短所を見極め、熱量の高い指導で道筋を示す。インターバル中の的確な檄も秀逸で、その一声が試合の流れを変える場面も多い。

 また、一般会員への指導にも愛情を持っており、午前から午後までワタナベジムの活気を支える存在だ。技術、情熱、人間性が高い次元で融合したトレーナー。

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