[イベント]2025.5.17
名勝負を繰り広げた堤聖也と比嘉大吾が「すみだボクシング祭り」に登場!

WBA(世界ボクシング協会)バンタム級王者の堤聖也(29=角海老宝石)とWBA同級3位の比嘉大吾(29=志成)が17日、東京・墨田区ひがしんアリーナで開催された「すみだボクシング祭り 2025」でのトークショーに出演した。
2人は、2月24日(月)に行われたダウン応酬の一戦を振り返りつつ、WBC(世界ボクシング評議会)王者の中谷潤人(27=M.T)とIBF(国際ボクシング連盟)王者の西田凌佑(28=六島)によるバンタム級王座統一戦の見どころ、さらに那須川天心(26=帝拳)についても触れた。
人生を懸けて死力を尽くした堤と比嘉だが、同い年でアマチュア時代から交流が深いことで知られている。この日も集合時間の前に集まって、昼ご飯を食べたという。
堤は比嘉と引き分けて初防衛に成功。その後、WBAから暫定王者のアントニオ・バルガス(28=米)との団体内王座統一戦を指令されたが、目の手術をしており、復帰が遅れることから「休養王者」となる見通しだ。WBAの規定により、堤の復帰戦は暫定王者との一戦になる。
現在、世界3位の比嘉がバルガスの対戦候補として挙がっているが、今後のことに関してはノーコメントとした。
目の手術をして順調に回復
堤は「2年前に角膜に傷が入り、だましだまし続けてきた。当初は2月に手術をする予定だったが、大吾との試合が決まったので延期して、前回の試合が終わってから手術を終えた。医者も驚くほどのスピードで回復している。ご心配なく」と年内にも復帰する見込みだ。
バンタム級注目の一戦の展望を聞かれた堤は、「適応力とパワーがある中谷選手に対し、西田選手がどのような作戦でくるのか?西田選手は(王座を奪った試合で)接近戦でも戦えることを証明した。不利予想を覆してきたので」と西田の動きに注目しているようだ。
比嘉は、かつて西田、堤、WBO王者の武居由樹(28=大橋)と対戦しているが、「自分は3人に勝てていないので、一番強いと言われている中谷選手はやりたくないなぁ」と、とぼけて会場を沸かせた。
司会者から那須川の強さについて聞かれた比嘉は、「スピード、距離感や当て勘がすごい。自分の距離で戦ったら負けないのではないか」と絶賛すると、堤も「ロールプレイングゲームで例えるなら、レベルが低いうちは、どんどん上がっていくが、ある程度いくとなかなか上がらなくなる。しかし、那須川選手は初期と同じスピードで上がっている。格闘センスがズバ抜けている」と成長速度の速さに驚きを隠さなかった。
参加者からの質問コーナーで、知人のボクサーに気がついた2人は大爆笑。東京五輪、パリ五輪日本代表の岡澤セオン(29)がサプライズ登場した。
同い年の岡澤は、「今、プロボクシングがすごく盛り上がっているのを感じているが、アマチュアボクシングも見てほしい。今年、世界選手権が行われます。アマチュアボクシングを見ると、今日発表された三代先輩(三代大訓=横浜光)とアンディ・クルス(米)の試合(IBF世界ライト級挑戦者決定戦)のすごさがよりわかると思う。来年のすみだボクシング祭りは世界チャンピオンになって、ここに戻ってきたい」とアピールした。
最後に堤は、「やるべきこと(指名戦)があるが、トレーニングもバリバリやっているので、しっかりとリングに戻ってくる」と言うと、比嘉は「何かしら頑張って良い人生にしていきたい」と前向きなコメントを残した。
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