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[ショートインタビュー]2024.4.5

関西のスイッチボクサーが魅せる!

 平井乃智(ひらい・だいち/22=石田)は、4月13日(土)、愛知県・刈谷市あいおいホールで行われる「株式会社サンコー Presents KNOCK OUT BOXING vol.6」のメインイベントにて、日本ユース・バンタム級王者の安西蓮(23=名古屋大橋)に挑戦する。

 デビュー戦は初回KO負けした平井だが、その後は連勝して西日本バンタム級新人王を獲得。これまで国内海外と場所を選ばず着実にキャリアを重ねてきた。

 サウスポーにスイッチしながら相手を翻弄するのが得意な平井だが、あることがきっかけで今のスタイルになったという。
「大きなチャンス」
 昨年12月に日本ランカーの杉本太一(25=勝輝)と対戦し惜敗。再起戦で日本ユース王座に臨む。「デビュー戦で負けた相手(杉本)にまた負けてしまったが、次戦に勝ってまたリベンジの機会を探っていきたい。勝てばベルトとランキングが手に入る」と意気込んだ。
スイッチは試合中に閃いた
 「慎重な戦いをするイメージ」と拳を交える安西の印象を語ると、「自分は攻めていくことしかできないので、ガンガンいきたい」と語った。

 2021年11月の西軍代表決定戦で、サウスポーにチェンジしてみたところ、思いのほか上手くいったという。「相手が下がったので、サウスポーになって追いかけたところ、『あれっ? こんな動きができるんだ?!』と自分でも驚いた。元々、左利きだったから上手くいったのかもしれない」。スパーリングでも一度もしたことがなく、ぶっつけ本番だった。今では、練習でスイッチの動きを取り入れて完全にモノにした。
12戦8勝(1KO)4敗
 「誰の試合だったかは覚えていないが、ボクシングが好きだった」とテレビの影響で、中学3年で近所の石田ジムに入門。「U-15(※日本プロボクシング協会による15歳(中学生)以下によるボクシング大会)に一度出ただけ」と、アマチュアのリングには上がることなく17歳でデビューした。しかし、デビュー戦は、初回51秒TKO負け。「何もできずに負けて恥ずかしかった。でも、このまま辞めるのはダサい」と再起を決意した。
石田ジム初の日本ユース王者へ
 平井にとって、ターニングポイントとなる一戦だ。「KOは狙わず、とにかく勝つだけ」と、石田ジム初の日本ユース王者誕生に力を込めた。

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