ライト級覇権をかけて! 保田克也vs宇津木秀!

　先に秤に乗った保田は、ライト級リミットを100g下回る61.1kgでクリアした。体重計に乗った保田の表情には自信が溢れていた。囲み取材に応じた保田は、「(宇津木選手は)記者会見の時より小さく見えた。自分の仕上がりはめちゃくちゃ良い」とコメントし、万全のコンディションをアピールした。「相手は何でもできるタイプなので、どう出てきても対応できるように準備してきた」と、落ち着いた表情を見せた。この言葉から試合への覚悟と冷静さが垣間見えた。

　昨年6月の王座決定戦を経て、着実に防衛を重ねてきた保田にとって、明日の試合は、さらなる飛躍をつかむための重要なステップだ。「しばらく防衛戦が続いたので、明日は挑戦者のつもりで戦う。ここを勝てば、日本チャンピオンとの王座統一戦も見えてくる」と意気込むと、「ボクモバ勝敗予想は7:3で自分が不利だが、その方が燃える。泥臭くでもいいので、何としても勝つ」と高まる闘志を燃せた。

　対する宇津木は、200gアンダーの61.0kgでパスし、万全の準備が整った様子。「ベルトどうこうよりも、とにかく保田選手に勝ちたい」と、タイトルへの執着よりも目の前の対戦相手に全力を注ぐ姿勢を強調した。

　米国ラスベガスでスパーリング合宿を経て「世界の強さを肌で感じた。ここで止まっているわけにはいかない。勝って世界に突き進む」と強い意志を見せた。

　ライト級注目の一戦は、両者の意地と誇りがぶつかり合う壮絶な闘いが展開されそうだ。どっちに勝利の女神がほほ笑むのか? 明日の試合が待ち遠しい!