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[前日計量]2024.1.8

WBO-APライト級戦が打ち初め!

 WBOアジアパシフィック・ライト級タイトルマッチの前日計量が8日、都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われ、王者の保田克也(31=大橋)と同級11位の佐伯瑠壱斗(25=岐阜ヨコゼキ)が計量に臨んだ。

 2024年最初のタイトルマッチは、明日(9日)、後楽園ホールで開催される「フェニックスバトル108」のメインイベントとして行われる。
「アグレッシブに攻める」
 2度目の防衛戦に臨む保田は、100gアンダーの61.1kgでクリアした。年末年始返上での調整だが、「鈴木さんが付きっ切りでトレーニングを見てくれたおかげで、バッチリ仕上がった」と、コンビを組む鈴木康弘トレーナーに感謝の気持ちを言葉にし、「結果で恩返ししたい」と必勝を誓った。

KOを狙う!

 スピードを活かしたアウトボクシングが身上の保田だが、前回の試合後に大橋秀行会長から「プロボクシングなんだから、KOしなきゃ」と発破をかけられたことを機に、攻撃的なスタイルに取り組んできた。「プレッシャーをかける練習をしてきて、スパーリングでも手応えを感じた」。
世界に向けて一直線
 4月25日(木)からスタートするライト級アジア最強トーナメントへの出場に期待が高まるが、「前向きに検討したいが、今永選手(今永虎雅=日本ライト級7位)が出た場合、同門対決の可能性もあるので、ジムと相談しながら決めたい」と慎重に言葉を選んだ。

 「気持ちが強くて、対面しないとわからないやりにくさがあると思う。右ストレートと右アッパーを警戒している」と挑戦者の印象を語って、「世界に向けて落とせない一戦。一発を効かせて畳みかけて仕留めたい」と、KO決着を約束した。
「若さをぶつける」
 タイトル初挑戦の佐伯は、400gアンダーの60.8kgで秤を降りた。タイトルマッチのオファーにも即決したという。「相手はアマチュア経験が豊富でテクニックがある。自分が上回っているのは若さ」と控えめだった。

力石政法(LUSH緑)とのスパーで調整

 サウスポーとの対決は約2年10ヶ月ぶりだ。この試合に向けて、世界挑戦者決定戦を控えているWBC世界スーパーフェザー級5位の力石政法(29=LUSH緑)と、合計70ラウンドのスパーリングで仕上げてきた。
「岐阜を盛り上げる」
 勝てば、岐阜ヨコゼキジムとしては、約15年ぶり2人目のチャンピオン誕生だ。「プレッシャーになるので…」と苦笑いを浮かべた佐伯だが、「全力を尽くして楽しく戦って結果がついてきたら。ベルトを岐阜に持ち帰る」と気持ちを高めた。
中島玲(石田)vs京原和輝(博多協栄)
 セミファイナルでは、72.0kg契約8回戦、前日本スーパーウェルター級暫定王者の中島玲(25=石田)と京原和輝(26=博多協栄)が拳を交える。中島は300gアンダーの71.7kg、京原は600gアンダーの71.4kgでパスした。

「自分のスタイルを貫く」中島玲

 正規王者・出田裕一(39=三迫)との王座統一戦以来のリングとなる中島は、「あれだけ気持ちが強い選手と試合ができて、良い経験になった」と前戦を振り返り、今回に関しては「相手は初回からギアを上げてくると思うが、自分のスタイルを貫き試合を楽しむこと。『スーパーウェルター級は、やっぱり中島が強い』という内容を見せる」と意気込んだ。

「最後は自分が勝つ」京原和輝

 一方、計量後に自ら握手を求めたのは京原。「中島選手は、国内で一番魅力的なファイトスタイル。ずっと試合を見ていたし、一番対戦したかった」と決戦に胸を躍らせた。昨年8月にオーストラリアで世界ランカーのアイザック・ハードマン(27=豪)と対戦し、「自分に足りないものがよくわかった」。

 京原は「相手の強さを感じた上で、最後は自分が勝つ。明日は面白い試合になる」と静かに闘志を燃やした。

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