大橋哲朗がタイトル奪還を目指して出陣!

　前WBOアジアパシフィック・スーパーフライ級王者の大橋哲朗(26=真正)が19日、神戸市立中央体育館で開催された「REAL SPIRITS vol.89」のセミファイナルに出場。2022年東日本スーパーフライ級新人王の五十嵐春輝(26=湘南龍拳)と対戦した。

　サウスポー同士の一戦は、し烈なペース争いが続き、ジャッジ泣かせの展開。4回、五十嵐が左ストレートで顔を弾くと、パンチをまとめて攻勢。しかし、大橋は5回以降、距離を潰してボディにパンチを集めると、フィジカルの強さを活かしてポイントを連取し、勝利のゴールテープを切った。

　昨年8月にタイトルを失って以来、再起2戦目を飾った大橋だが、「想像以上にやりづらくて、相手のペースに合わせてしまった。途中から川浦戦(川浦龍生=三迫)戦のようにプレスをかける作戦に変更した。左ボディで止めたが、その後が続かなかった」と、決して満足することはなかった。

　日本バンタム級2位につけており、タイトルマッチにチャンスを待つ身だが、「今日の出来ではまだまだ…」と、さらなる精進を誓った。

   一方、最後まで食い下がるものの敗れた五十嵐は、「楽しかったです。ただ悔しい。もっと攻略できたと思うし。しかし、それをさせてくれなかった彼の戦略、強さに飲まれました。大橋選手、ありがとうございました」と語った。