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[試合後談話]2024.6.17

吉野修一郎の強打が爆発!

 元アジア3冠王者の吉野修一郎(32=三迫)が17日、後楽園ホールで開催された「ダイヤモンドグローブ」のメインイベント、62.5kg契約8回戦で、ジュレス・ビクトリアーノ(26=比)と対戦。約1年2ヶ月ぶりの再起戦に臨んだ吉野のパフォーマンスに視線が注がれた。



格の違いを見せつけた!
 久しぶりのリングの感触を確かめるように、ジリジリと距離を詰めた吉野だが、相手の右アッパーを浴びてヒヤリとさせた。それでも吉野は2回、圧力を強めて左ボディで効かせると、右フックでダウンを先取。再開後、右フックでビクトリアーノを倒し、最後は右ストレートで決着をつけた。
「右肘に不安なし!」
 顔に傷一つなく囲み取材に応じた吉野は、「相手の右アッパーは警戒していたが、見えづらくて、もらってしまった。勝ててホッとしている。ファンの声援を聞いて、戻ってきたんだと実感した」と勝利の味を噛み締めた。

 吉野が後楽園ホールで試合をしたのは、2021年8月の仲里周磨(27=オキナワ)戦以来、約2年10ヶ月ぶりだ。

 シャクール・スティーブンソン(26=米)戦後、長年痛めていた右肘の手術を受けて、この日を迎えた。「試合前は(右肘の)不安があったが、打っていて痛みは感じなかった。アドレナリンが出ているので、大丈夫でしょう」とサラリと言った。
椎野大輝トレーナーと最後の試合
 デビューからコンビを組んできた椎野大輝トレーナーが、三迫ジムを退職するため、今回の試合が最後となった。「9年間コンビを組んできて、今回が最後。椎野さんへの思いを込めて戦った」。椎野トレーナーは、「右アッパーをもらって怖かったが、勝てて良かった」と感想を語った。

世界に向けて再出発!

 三迫ジムの三迫貴志会長は、「シャクールとの試合は残念な結果となったが、良い経験になった。しっかりとボディを痛めつけて、最後は倒してくれた」と及第点を与えると、「世界ランキング復帰に向けて、働きかけていきたい。本人が希望する米国での試合を模索していく」と、全力サポートしていく考えを示した。
下村佳輝(三迫)がKO勝ち!
 セミファイナルでは、2023年全日本スーパーフェザー級新人王の下村佳輝(25=三迫)と日本ライト級10位の榊野凱斗(25=角海老宝石)が激突した。下村が右フックを叩きつけて先制攻撃を仕掛けると、榊野も真っ向から応戦。右ボディを浴びた下村だが、3回に右フックでグラつかせると、4回に右ストレートをねじ込み、レフェリーストップに持ち込んだ。
8戦7勝(7KO)1分
 日本ランカー対決を制した下村は、「距離が遠くてボディを入れるのが難しかったが、勝てて良かった」と安堵の表情を浮かべ、「力に頼るのではなく、打つタイミングを意識している」と、勝ち星すべてがKO勝ちの秘訣を明かした。

 下村は「これからもお客さんが盛り上がるボクシングをしていく。常にKOを狙っていく」と拳を握り締めた。

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