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世界初挑戦を迎えたユーリ阿久井政悟(28=倉敷守安)。エディオンアリーナ大阪で23日、WBA(世界ボクシング協会)世界フライ級チャンピオンのアルテム・ダラキアン(36=ウクライナ)に挑んだ。
チャンピオンベルトを持って、笑顔で会見場に姿を見せたユーリ阿久井政悟は、「やりにくくて強い相手。人間も素晴らしくて、いい試合になりました。勝因は、クリンチの隙間を叩いて、時間を使わせないよう、隙があったら打って嫌がらせたこと。中間距離のジャブと左フックも出せた」と試合を振り返り、「自分から積極的にいって、相手の距離に入りすぎないこと」と続け、上は右は当たらないと判断してからは、上下の打ち分けに集中し、「ダラキアンは、逃げ足が速いので、単発でもコツコツ当てていくことを考えていた」と付け加えた。
世界王座獲得に10年経ったことに関しては「長いようで短かった。10年目で新しい気持ちで始められる。これからがスタート。」と目を輝かせた。
日本の関係者に感謝の気持ちを伝えたダラキアンは、ユーリ阿久井について聞かれると、「ボクサーとして優れている。私よりも若い。ガツガツしてる印象。時というのは残酷だと感じた。負けたと思った。(チャンピオンが入れ替わる時には)鮮やかな勝ち方をするものかな、と考えていたが、判定結果に不満はない」と冷静に答えた。
戦時下のウクライナから2日半かけて来日したダラキアン陣営は、「負けた理由はこれから考えたいが、11月15日の予定が変わった。99%準備してたが、交渉の後に日程調整に入ったが、完璧に仕上げるには、やはり3月ぐらいの試合が良かった。中途半端な調整になった。移動が長かった。体力の回復に時間がかかった。彼も若くはないからね」と赤く腫れた鼻を指刺して、笑顔でダラキアンを労った。