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[公開練習]2025.12.23

アルバラードはリミットまで450グラム

アルバラードはリミットまで450グラム

アルバラード陣営

 IBF世界フライ級タイトルマッチで王者・矢吹正道(33=緑)に挑戦するIBFフライ級1位の指名挑戦者、フェリックス・アルバラード(36=ニカラグア)が23日、愛知県内のトコナメジムで会見を行い、会見後に練習を公開した。
 
 12月27日(土)に愛知県国際展示場で開催される「SAIKOU×LUSH vol.4」のメインイベントに臨むアルバラードは、22日の早朝に日本に来日したばかり。会見ではコンディションや時差ボケについて問われると、「ニカラグアから日本への長旅も快適だったし、時差ボケも特には感じていない。コンディションはとても良いよ」と語り、日本への来日は4度目ということもあり、36歳のベテランは調整面に不安はない様子だった。「現在の体重は113ポンドで、リミットまでは1ポンド(約450グラム)」と、減量も順調であることを明かした。


フェリックス・アルバラード(ニカラグア)

 対戦相手の矢吹の印象については「チャンピオンの矢吹には敬意を持っている。とても素晴らしい選手だ」と短くコメント。自身のストロングポイントを問われると、「私には豊富な経験がある。世界戦も10回以上経験しているし、敗戦も経験している。多くの経験が私自身の自信になっている」と語った。矢吹がKO決着を想定していると聞かされると、「矢吹が素晴らしいパンチ力を持っていることは知っている。だが、KOか判定かはリングに上がれば分かること。試合がどのような決着になるかは誰にも分からない。二人の勇者の戦いの結末は神のみぞ知ること」と、ベテランらしく冷静に応じた。

好調キープ

 日本での世界戦は、2013年12月に井岡一翔に判定負け、2019年5月に小西伶弥に判定勝ちした2試合があるが、それ以前の2011年、21歳当時に現「SAIKOU×LUSH」ファウンダーの亀田興毅氏のスパーリングパートナーとして来日したのが初来日だったという。「亀田興毅さんはとても強かった。初めての日本で、世界王者だった興毅さんのスパーリングパートナーとして、とても勉強になったことを覚えています。また、亀田ファミリーにはとても良くしてもらった。あのスパーリングを通じて自分も絶対に世界王者になると決めた。こうして世界王者になって、興毅さんのプロモートのイベントで世界戦ができるのは幸せなこと」と当時を振り返った。

兄弟で世界王座奪還を目指す

 今回は、元WBA世界スーパーフェザー級暫定王者の双子の弟レネ・アルバラード(36)と、21年間同じジムでトレーニングしてきたメイントレーナーのセルヒオ・ゴンザレス氏(52)、さらに婚約者と娘も帯同して来日。「今回は弟とトレーナーと婚約者と娘のメンバーで日本にやってきた。家族と一緒に日本に来て家族と共に戦う」と語り、「私にとってこれは最後の世界王座獲得のチャンスになるかもしれない。矢吹も自分も直近の試合で負傷し、この試合までの期間は空いたが、お互いに100%の準備ができたと思う。12月27日は母国ニカラグアのためにも国を代表して戦い、ベルトを持ち帰る。私は再び世界王者になる」と力強く締めくくった。

決戦は12月27日(土)

 会見後の練習ではボクシングシューズを履かず、軽めのシャドーボクシングを披露するのみで終了。プロキャリア46戦と、22戦の矢吹の倍以上の経験を持ち、KO負けのないタフネスを誇るベテラン戦士が、12月27日のリングで強打者・矢吹にどのように立ち向かうのか。2025年の「SAIKOU×LUSH」を締めくくる世界タイトルマッチに注目が集まっている。

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