谷口将隆と佐宗緋月がベルトを賭けて激突!

　ワタナベジムは15日、日本ミニマム級王座決定戦、同級1位の谷口将隆(26=ワタナベ)対同級3位の佐宗緋月(25=T&T)戦を発表した。試合は12月3日(木)に後楽園ホールで開催される。
　谷口は当初、3月にOPBF東洋太平洋同級王者のリト・ダンテ(30=フィリピン)と日本王座決定戦及びOPBF王座戦を行う予定だったが、新型コロナ禍の影響で試合は延期。さらに外国人選手の来日が難しい状況となり、3位の佐宗と争う運びとなった。

　前WBOアジアパシフィック・ミニマム級王者の谷口は、ボディワークの上手さと豊富なバリエーションの攻撃が魅力で、どの距離でも戦える器用なサウスポーだ。これまでのタイトル戦では、勝ちきれず悔しい思いをしてきたが、昨年9月の日本王座挑戦者決定戦では、無敗の石澤開(23=M・T)に勝利し世界戦からの再起を果たした。

　一方、タイトル初挑戦の佐宗は、20戦12勝(4KO)6敗2分の右ボクサーファイター。多彩な左から試合を組み立てる好戦的なタイプだ。佐宗は、今年8月の試合で高田勇仁(ライオンズ)と対戦。序盤にダウンを喫したが、中盤から猛追し引き分けに持ち込んだ。勝てばジム初のチャンピオン誕生となる。

　アンダーカードでは、OPBF東洋太平洋女子ミニマム級タイトルマッチ、王者の葉月さな(36=YUKO)対同級8位の千本端規(26=ワタナベ)が行われる。昨年11月に山口県で廣本江瑠香(広島三栄)に挑戦した葉月は、2-1の判定勝ちでベルトを獲得し、これが初防衛戦となる。
　挑戦者の千本は、昨年6月にデビューからわずか2戦目で日本王座を獲得。同年12月に初防衛戦を行う予定だったが、怪我のため棄権して王座を返上。OPBF王座にターゲットを変更して再びチャンスが舞い込んできた。
　打ち合いが得意な葉月に対し、スピードで勝る千本がどのような仕掛けをしてくるのか?