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[海外試合結果]2024.5.12

IBFライト級ロマチェンコvsカンボソス

 元世界3階級制覇王者ワシル・ロマチェンコ(36=ウクライナ)が敵地オーストラリアで、世界王者返り咲きを目指した試合。オーストラリア・パースのRACアリーナで12日、元ライト級3冠統一王者ジョージ・カンボソスJr.(30=オーストラリア)を相手に、IBF(国際ボクシング連盟)ライト級王座決定戦を行った。

ロマチェンコが2度倒して世界王座復帰
 日本の中村勝彦レフェリーが登場したオーストラリアのメインイベント。サウスポーのロマチェンコは、緩めにプレスをかけながら左を狙う。一方、地元の声援を受けたカンボソスは、ボディにパンチを打ち込むが、ロマチェンコは細かいパンチを積み重ねて、優位に試合を進めた。

 中盤に入ると、運動量を増やしたロマチェンコがサイドにも動くと、カンボソスはパンチで右目尻をカットした。終盤に入っても集中力を切らさずに冷静に戦うウクライナのレジェンドは、11回、ついにカンボソスをとらえた。左ストレートをアゴに打ち込むと、カンボソスが両手をついたが、ここはスリップのコール。試合再開直後に、左ボディアッパーでカンボソスからダウンを奪った。なんとか立ち上がったカンボソスだったが、左ボディ2発打ち込まれると2度目のダウン。レフェリーストップと同時にセコンドからもタオルが投げ込まれた。ロマチェンコが完璧な試合運びで、11回2分49秒TKO勝利で見事、世界王座返り咲きを果たした。
ロマチェンコが世界王者に返り咲いた!
 試合後にリング上のインタビューに答えたロマチェンコは、カンボソスとカンボソスのチーム力の高さを称え、「このベルトは父に贈りたい。自分のことをここまで鍛え上げてくれたのは、父なんだ」と熱い気持ちを伝えた。

 敗れたカンボソスは苦笑いしながら、ロマチェンコを世界最高レベルのボクサーだったことを認めた。
父に贈るベルトー

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