[記者会見]2026.4.8
那須川天心「覚悟完了」 エストラーダ撃破へ
WBC(世界ボクシング評議会)バンタム級挑戦者決定戦の記者会見が8日、東京ドームホテルで行われ、同級2位の那須川天心(27=帝拳)と元世界2階級制覇王者で同級1位のファン・フランシスコ・エストラーダ(35=メキシコ)が決戦に向けて意気込みを語った。
注目の一戦は、4月11日(土)、両国国技館で開催される「Prime Video Boxing 15」のメインイベントで行われる。
ボクシング転向から3年。順風満帆とは言えない道のりを歩んできた那須川にとって、ここは真価が問われる大一番だ。元世界王者エストラーダという最高峰の壁を前に、これまで積み重ねてきた全てをぶつける覚悟を示した。リングに立つ理由はただ一つ。自分自身を超えるため。その決意が、静かに、そして強く会場に響いた。
会見の冒頭、マウリシオ・スライマンWBC会長は「日本とメキシコのファイトカードが揃った時、大変すばらしい試合になることが予想される」と切り出し、これまでの両国の対戦史に言及。「WBCの世界戦では122試合、日本対メキシコが行われてきた。メキシコが62勝、日本が57勝、引き分けが3つ。今回も大興奮の試合になる」と期待を寄せた。
決戦を3日後に控えた那須川は「最高に仕上がっている」と、コンディションに自信を見せた。調整期間については「いろいろな取り組みをしてきて、それが良かったのかどうかは戦ってみないと分からないが、ここまで厳しくて辛い期間だった」と吐露。続けて「自分のことを信じられなくなった時もあったが、仲間の支えでここまで来ることができた」と振り返った。
周囲の声にも触れ、「エストラーダは復帰戦でやる相手じゃないとか、勝つのか負けるのか、いろいろ言われているが、アッカンベーです」と一蹴。「勝って、完璧に喜べるわけじゃないが必ず勝つ。人間の可能性を見せたい。もう自分には負けたくない。腹は括っている」と、言葉に力を込めた。
この日、初対面となったエストラーダについては「洗練されていて整っている」と印象を語りつつも、「自分自身に勝って、何が何でも勝つ」とあくまで"自分との戦い"を強調した。
一方のエストラーダは「勝つための準備は整っている。彼もそうだが、私も勝たないといけない」と語り、「ここを勝って世界3階級制覇を目指す」と先を見据えた。
フアン・エルナンデスプロモーターは「2013年に初めて世界タイトルを獲ってから13年、日本で戦えることに感謝している。これまでエストラーダは強い選手と戦ってきた」と実績を強調し、「次戦も勝って、井上拓真vs井岡一翔の勝者に挑みたい」と青写真を描いた。
また、キックボクシング時代のライバルである武居由樹(29=大橋)の再起戦について問われると、那須川は「お互い崖っぷちだが、崖の種類が違う。特に気にせず頑張ろうという感じ」と独特の表現で語り、自身の置かれた立場を冷静に見つめた。
ちょうど3年前の4月8日はプロデビュー戦の日。那須川は「ボクシングはいろいろな経験をさせてくれる。思っていた通りにいかないことも多いが、想像していたよりはるかに大きなところにいると感じる」と語り、「そこから逃げていても何も起こらない。ボクシングに生きがいを感じている」と胸中を明かした。
「ボクシングに生きがいを感じている」
「ボクサーとして、那須川天心として、成長させてくれた3年。しっかりやるべきことをやる」。
すべてを受け入れ、すべてを背負ってリングに上がる。那須川天心が挑むのは、元世界王者エストラーダ、そして"自分自身"。その答えが出る時は、もう目前に迫っている。
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