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元WBO(世界ボクシング機構)フライ級王者の木村翔(33=花形)が9日、後楽園ホールで開催された「DANGAN249」のメインイベントに出場。フライ級8回戦で堀川龍(22=三迫)と対戦した。
国内での試合は約3年8ヶ月ぶりとなった木村が力を示したのか?それとも2018年インターハイ優勝の実績を持つ堀川が下克上を果たしたのかーー。会場に詰めかけた916人の観客は大激戦に酔いしれた。
激戦を繰り広げた両者のコメントを届ける。
国内での試合は約3年8ヶ月ぶりとなった木村が力を示したのか?それとも2018年インターハイ優勝の実績を持つ堀川が下克上を果たしたのかーー。会場に詰めかけた916人の観客は大激戦に酔いしれた。
激戦を繰り広げた両者のコメントを届ける。
ドロー!
重厚なプレスで攻める木村に対し、堀川はスピードを活かした攻撃で的を絞らせず幸先の良いスタートを切る。しかし、木村は左右のロングフック、左ボディを打ち込むと5回についに捕まえる。6回には強烈な左ボディで動きを止めて、いよいよフィニッシュかと思われたが、続く回堀川は距離を潰して左ボディで反撃。失速した木村を攻め立てて試合終了のゴングが鳴った。ジャッジ2者が引き分けとし、勝敗がつかなかった。激戦を演じた両者に盛大な拍手が送られた。
「スタミナは切れていないと思うが…」
試合後に会見に臨んだ木村は「勝ったとも負けたとも思わなかった。自分のボクシングができなかった。良い練習を積むことができたし、コンディションも良かったが堀川選手はやりにくかった。今日は20〜30点の出来ですね」と、ドローという結果に苦笑いを浮かべた。
後半の失速について聞かれた木村は「効いたパンチはなかったが、足が動かなくなった。スタミナは切れていないと思うが…」と首を捻った。
後半の失速について聞かれた木村は「効いたパンチはなかったが、足が動かなくなった。スタミナは切れていないと思うが…」と首を捻った。
「また頑張ります」
後楽園ホールのリングに上がったのは約6年ぶりで、300人のサポーターの声援を受けて戦った。「いつもアウェー戦だったので、久しぶりの後楽園ホールの試合は楽しかった」と感想を語ったが、「ただ、良いところは見せられなかったなぁ」と心の声が漏れた。
試合前には、WBO世界ス―パーフライ級王者・井岡一翔(志成)との対戦を熱望していたが「今回の内容では、まだまだ」とトーンダウン。
続けて「若い選手と戦ってみて、自分に昔のようなハングリーさがないと感じた。そこを取り戻さないと(ボクシングを)続けていく意味がない」。「自分の中で固まっている部分はある」と意味深なコメントを残した。しかし、最後は「まぁ、頑張ります」と話し会見を締めた。
試合前には、WBO世界ス―パーフライ級王者・井岡一翔(志成)との対戦を熱望していたが「今回の内容では、まだまだ」とトーンダウン。
続けて「若い選手と戦ってみて、自分に昔のようなハングリーさがないと感じた。そこを取り戻さないと(ボクシングを)続けていく意味がない」。「自分の中で固まっている部分はある」と意味深なコメントを残した。しかし、最後は「まぁ、頑張ります」と話し会見を締めた。
「結果が欲しかった」
一方、元世界王者を相手に大善戦した堀川だが「練習していたことを出すことができた。ただ、良い試合だけで終わりたくなかった。結果を出すことができなくて悔しい」と敗者のように唇を噛み締めた。
「パワーよりジャブのタイミングが独特で来るのがわかっていても、もらってしまった」と木村の強さを肌で感じたようだ。しかし、「後半は木村さんの動きがわかったので、プレスをかけて徹底的にボディを攻めた。前半にもっとポイントを取りたかった」と手応えも感じていた。
自信より悔しさの方がある
会見に同席した三迫貴志会長は「実績のある木村選手に分の良い引き分けで、本人は悔しいだろうが、試合を組んで良かった。試合中に強くなっているのを感じた。堀川には『胸を張っていいよ』と伝えた。これからさらに精進してほしい」と22歳の若武者の今後に期待を寄せた。
「パワーよりジャブのタイミングが独特で来るのがわかっていても、もらってしまった」と木村の強さを肌で感じたようだ。しかし、「後半は木村さんの動きがわかったので、プレスをかけて徹底的にボディを攻めた。前半にもっとポイントを取りたかった」と手応えも感じていた。
自信より悔しさの方がある
会見に同席した三迫貴志会長は「実績のある木村選手に分の良い引き分けで、本人は悔しいだろうが、試合を組んで良かった。試合中に強くなっているのを感じた。堀川には『胸を張っていいよ』と伝えた。これからさらに精進してほしい」と22歳の若武者の今後に期待を寄せた。
採点表