ウブロ　井上尚弥×山崎賢人スペシャルトーク

　ウブロ銀座ブティック店内2階の階段から落ち着いた面持ちで降りてきた井上チャンピオンは、秋らしいマロンブラウンのスーツに身を包み、腕には世界限定10本の「ビッグ・バンインテグレーテッドトゥールビヨンフルパープル」が輝いていた。

　続いて降りてきた山崎さんは、全身ブラックのシックな装いで、腕に巻かれた「ビッグ・バンMP11 14デイパワーリザーブウォーターブルーサファイア」を主役にしたスタイルで登場した。

　今月7日に30歳の誕生日を迎えた山崎さんに、井上チャンピオンからサイン入りグローブが贈られると、山崎さんは「やばー!」と、サプライズプレゼントに興奮を隠しきれない様子だった。

　井上チャンピオンは、グローブを贈った理由を「今日のテーマは『挑戦』ということもあり、これを機にボクシングに興味を持って欲しくて」と微笑んだ。

　総額1億円の高級腕時計を身につけた2人が、時間について語ったこととはーー。
 

　トークセッションの中で、「時間」について問われた井上チャンピオンは「時間には、こだわりを持ちたい。どう人より濃密に濃く時間を使うか。限られた時間で人よりも、どう考えて、どう練習したら良いか。年単位で考えると、それは5年後の自分に返ってくるもの。ボクシングに対する時間にだけはこだわりたい」と、時間に対する思いを語った。

　一方の山崎さんは「すべての時間が俳優という仕事に活きてくる。周りの人に30代は早いと言われるが、濃密な時間の流れを感じる。10代、20代で積み上げた時間を良い経験として過ごせそう」と、自身の未来に目を輝かせた。

　今回のトークセッションのテーマのひとつである「挑戦」について尋ねられた井上チャンピオンは「今年12月に試合を控えているが、年に3回試合をするのは2017年以来。歳を重ねると、身体のメンテナンスなどもあり、年2回くらいの試合になってくるが、ここでキャリアを加速させたいという思いがあり、今年、年3回試合というのは、自分にとっての『挑戦』。きっちりと防衛して来年、今の階級でスタートしていくのか、またしっかりと身体を作って、その先に階級を上げて行くのか、と計画を立てていく中で12月の試合は落とせない試合。そこに向けてしっかりやっていきたい」と、階級を上げる事も視野に入れながら、自身にとっての"挑戦"を語った。

　トークセッション後には山崎賢人さんの『挑戦』が用意されていた。この日の挑戦は、井上尚弥トレーナーが山崎賢人のミットを持ち、追い込むというもの。山崎さんは「挑戦過ぎますね」と笑みを見せると、井上チャンピオンは「『挑戦』ということで、ビシバシ行きますよ!」と笑いながら応じた。　

　山崎さんに基本の構えから指導しながら「ジャブ、ワンツーがしっかりと打てれば、日本チャンピオンにはなれる」とゲキを飛ばすモンスターに、山崎さんは「深すぎる!」と神妙に頷いてみせた。

　最後は「へばってもらう」と、モンスターが30秒ラッシュを提案すると、山崎さんは力強い連打を披露。これにはモンスターも「ミットをやったことがあると聞いていたが、構えがしっかり出来ている。パンチありますよ!」と山崎さんを讃えた。

　山崎さんは「これこそ新たなチャレンジ。世界一の井上尚弥選手相手に貴重な体験をさせて頂いて嬉しい」と、息を弾ませながらも満面の笑顔を見せた。