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元日本バンタム級王者の大森将平氏(30)に、スーパーバンタム級4団体統一戦、井上尚弥(30=大橋)対マーロン・タパレス(31=比)戦の展開予想を聞いた。
大森氏は、2015年12月にWBO世界バンタム級挑戦者決定戦、2017年4月にWBO世界バンタム級王座を懸けてタパレスと対戦(当時の王者タパレスは、計量オーバーでタイトル剥奪。大森が勝った場合のみ、新チャンピオン誕生の変則タイトル戦だった)。
2度にわたり拳を交えた大森氏だからこそ感じるタパレスの強さ、そしてモンスターが注意すべき点を挙げた。
大森氏は、2015年12月にWBO世界バンタム級挑戦者決定戦、2017年4月にWBO世界バンタム級王座を懸けてタパレスと対戦(当時の王者タパレスは、計量オーバーでタイトル剥奪。大森が勝った場合のみ、新チャンピオン誕生の変則タイトル戦だった)。
2度にわたり拳を交えた大森氏だからこそ感じるタパレスの強さ、そしてモンスターが注意すべき点を挙げた。
「対峙した瞬間に強さを感じた」
タパレスと初めて対面したのは、第1戦の前日計量時だった。「事前の情報が一切なかったが、覇気がなくて弱そうだな」と感じたそうだが、リング上で対峙した時に、「ボクサー"あるある"だと思うが、向き合って『これは強いぞ』と。初めての感覚だった」。「最初に対戦した時は、やられ過ぎて何が何だかわからないうちに終わってしまった」と振り返った。
「パンチが伸びてくる」
大森は、「タパレスの本当の強さがわかったのは、2戦目」と口調を強めた。「井上選手なら上手くやると思うが」と前置きした上で、「芯を捉えさせてくれない。パンチが当たった感触がなかった。ボディワークが柔らかくて、パンチを流すのが上手い。思っている以上にやりにくい。O脚でスタンスを広げるので、距離が遠く感じる」とディフェンスの上手さを指摘した。そして、「弱点はボディ」とキッパリ。
攻撃面に関しては、「パンチは後から伸びてくる感じで、タイミングがややここしい。パンチはそう感じなかった。当てるタイミングが良い」。最近のタパレスの映像も見たが、「少しポチャッとしたくらいで、そんなに大きく変わってはいない」。
攻撃面に関しては、「パンチは後から伸びてくる感じで、タイミングがややここしい。パンチはそう感じなかった。当てるタイミングが良い」。最近のタパレスの映像も見たが、「少しポチャッとしたくらいで、そんなに大きく変わってはいない」。
井上尚弥の中盤KO勝ちを予想
井上ともスパーリングをしたことがある大森は「井上選手のパンチがめちゃくちゃあるとは思わなかったが、とにかくスピードがある。見えないから効く。そして、テンプルにしっかりと当ててくるから、何気ないパンチでも対戦相手は倒れる。空間把握能力がすごいので、危険な距離に入ったらサッと動く。相手に打たせる時はポジションが良いので、効かせることができない」とモンスターの強さを説明した。
「5ラウンドをこえたら面白くなってくる」
勝敗予想を聞くと、「5ラウンドに井上選手がボディで決めると思う。初回は様子を見るが、合わせてくる右フックと左オーバーハンドにさえ気をつけたら倒す。始まって『これはいける』という油断さえなければ問題ない。序盤は簡単にはいかないだろうけど、4ラウンドでペースを握って、5回にフィニッシュ。しかし、5ラウンドを超えたらタパレスにもチャンスが出てくる。でも、その前に右ボディを効かされるのではないか」と予想した。
「タパレスは右フックを狙ってくる」
試合の見どころについては、「タパレスは後ろ重心で、前の手で触りながら細かく動いてオーバーハンドを狙ってくる。それに対して、井上選手は3〜4ラウンドからどのように潰していくのか。これまでに対戦したことのないタイプのサウスポー。その時にタパレスはどうやってしのぐのか。タパレスは、右フックを合わせる練習をしているはず」と語った。