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WBA(世界ボクシング協会)世界バンタム級挑戦者決定戦が31日、東京・大田区総合体育館で開催された「Life Time Boxing Fights 30」のメインイベントで行われ、世界5階級制覇を目指す同級9位の井岡一翔(36=志成)と同級11位のマイケル・オールドスゴイティ(24=ベネズエラ)が対戦した。

バンタム級初戦、フィジカルトレーニングの成果が期待されることで、パワーアップに目が行きがちだが、丁寧なボクシングに変わりはなく。左ボディを差し込んで2回にダウンを奪うと、4回にも左ボディを鋭く打ち込んで勝負あり。バンタム級を主戦場としてきたマイケルをキャンバスに沈めた。

試合後のフラッシュインタビューで井岡は、「この試合は通過点。バンタム級でチャンピオンに返り咲くことで、皆さんに恩返ししたい」と語った。続けて、「今日はKOをお見せしたかった。久しぶりになりましたが、勝利する姿を皆さんに見せることができてよかった」と、声援を送ったファンに感謝を示した。

WBA王者の堤聖也(30=角海老宝石) とWBC王者の井上拓真(30=大橋)がリングサイドで試合を見守っていたが、「井上拓真選手と、ぜひ試合がしたい」とアピール。「来年5月に井上尚弥(32=大橋)選手と中谷潤人(27=M.T)選手が東京ドームで試合をすると聞いているので、そこで自分も一緒に盛り上げたい」と意欲を示した。
それでも最後は、「バンタム級で必ずチャンピオンになる」と力強く宣言し、改めてファンのサポートに感謝した。

試合後の会見場に姿を見せた井岡は、「試合前から良い状態に持っていけた」と話し出し、「今回の試合に限って言えば、階級の壁を感じつつも良い試合ができた」と振り返った。「全体的にパンチの出力が上がっていて、左ボディーや左フックの切れも良かった。体重もしっかり乗っていて、練習でやってきたことを出せた」と手応えを口にした。
試合中ついて、「相手が3ラウンドから強引に前に出てきたが、今までの経験もあり特に問題はなかった」と冷静に分析。また「パンチのタイミングでやりづらさはあったが、階級が変わったことによるパンチ重さは感じていない」と語った。

今回の内容が今後につながる可能性については、「今回の試合が評価されて、タイトルに絡めたらと思う」と前向きにコメント。リングサイドに井上拓真(30=大橋)が観戦に来ていたことにも触れ、「来ていることは聞いていたが、リングに上がった際に思っていたより近くに座っていたので。ちゃんとした試合をしなければと思った」と明かした。
自信がなければ対戦を呼びかけない!
今後について「堤選手とも拓真選手とも戦いたい。来年5月に東京ドームで予定されている、日本で一番ボクシングが盛り上がる日に、自分が拓真選手と試合をすることで貢献したいし、自分の気持ちも乗る」と語った。また、「井上拓真選手にも堤聖也選手にも勝つ自信がなければ、対戦を呼びかけなりしない。自分を信じて5階級制覇を成し遂げたい」と目標を掲げた。
一方で、試合後の心境については「試合に不安はなかったが、最近は勝つ感覚が少し遠のいていた。応援してくれる人たちの笑顔を見て、勝つことの良さを思い出した」と話し、会場には息子の友人たちも招待しており「応援の声が聞こえ子どもたちの顔が浮かび試合中に少し笑いそうになったが、力になった」と明かした。
最後に、今後について問われると「今回のトレーニングを続けてきたことで確かな手応えがある。これかも継続していけば、かなりパワーがついてくると思う」と自信を示し、また「ワクワクというより未知への挑戦。やるからには勝たなければいけない。5階級制覇という目標に向け、覚悟を持って試合に臨んでいく」と語り、会見を締めた。





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