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[プロ転向]2024.3.13

ダブル田中が大橋ジムで頂点を目指す!

 大橋ボクシングジムは13日、横浜市内のジムで記者会見を開き、田中将吾(22)と田中空(22)が大橋ジムとプロ契約を結び、同ジムからプロデビューすることを発表した。

 田中将吾は、アマチュア65戦60勝(21RSC)5敗、全国高校選抜大会2連覇、国体2連覇、2022年度世界大学選手権3位、2023年度全日本選手権優勝。田中空は、アマチュア66戦59勝(39RSC)8敗、全国高校選抜大会2度優勝、2022年度国体優勝、2023年度全日本選手権優勝という輝かしい実績を持つ。

 血縁関係はないが、同い年で東洋大学出身。キッズ時代から親交があり、プライベートでも良く切磋琢磨していた2人は世界チャンピオンを目標に掲げた。
田中空(22)
 田中空は、祖父(日出夫)が元プロボクサー、父(強士)が元日本ミニマム級2位というボクシング一家で、3歳から祖父が作ったアマチュアジムでボクシングを始めると、6歳で大橋ジムに行き、スパーリングで腕を磨いた。田中空の試合は、U-15全国大会で見たことがあるが、インパクトがある倒しっぷりが印象的だった。

日本人初の世界ウェルター級王者を目指す

 身長165cmだが、主戦場はウェルター級だ。(※ウェルター級は通常175cm以上の選手が多い)日本人初の世界ウェルター級チャンピオンを目標に掲げた。ウェルター級で今、最も熱い日本人選手といえば、WBOアジアパシフィック王者の佐々木尽(22=八王子中屋)。佐々木とはこれまで何度もスパーリングで手を合わせており、「同い年ですし、同じ目標を持っている選手なので意識する」と対抗意識を燃やした。
ニックネームは「横浜のタイソン」
 ニックネームは「横浜のタイソン」。「自分は身長が低いので、タイソンのように大きい相手を倒していきたい」(田中空)

 ボクシングを始めて間もない頃、自分より身長が高い相手との試合が多く、戦い方に迷っていた時に、父から「こういう選手もいるんだよ」とタイソンの映像を見せてもらったのがきっかけで、タイソンのように一瞬のスピードで相手の懐に入り込み、強打でなぎ倒すスタイルに変えた。
田中強士トレーナーと高みを目指す
 プロでは、父・強士トレーナーとの二人三脚で世界を目指す。強士氏は「打ち合いの中で倒されるリスクもあるが、それを恐れないで勝負しにいくところ」と空のボクサーとしてのストロングポイントを挙げ、「これからラウンドが長くなるので、その分、自分のペースに持っていけるのではないか。プロ向きのスタイル」と息子の活躍に自信を示した。
田中将吾(22)
 大阪府出身の田中将吾は、小学1年でキックボクシングを始めると、中学2年でボクシングに転向した。「大橋ジムの偉大な先輩方のように強くなって、世界チャンピオンを目指す」と話すと、「自分は気持ちの強さとパンチ力に自信がある。試合ではKOを狙っていく。期待していてください」と言葉に力を込めた。主戦場はフライ級を予定している。
ダブル田中に活躍に期待!
 「何度かスパーリングをさせていただいた時に、ジムの雰囲気が良くてすごい選手がいる中、刺激を受けながら強くなっていきたいと思った」と大橋ジムに入門する決意を固めた。
 将吾は、八重樫東トレーナーが担当する。「3週間前から八重樫さんに指導を受けているが、全身筋肉痛でやっていけるかなと思ったが、徐々に慣れてきた」。

田中将吾は、八重樫東トレーナーが担当

 「まずはアジアや日本タイトルを獲り、いずれ世界チャンピオンを目指したい。デビュー戦は一撃で倒します」と強気に言い放った。

2人とも6月にデビュー戦を予定

 大橋ジムの大橋秀行会長は「ダブル田中で大橋ジムを盛り上げてほしい」と期待を寄せた。大橋会長によると今月中にプロテストB級(6回戦)を受験し、6月にデビュー戦を予定している。

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