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[世界戦発表会見]2024.10.29

西田凌佑のV1戦! 12月15日(日)大阪住吉スポーツセンター!

U-NEXT!

 IBF(国際ボクシング連盟)バンタム級王者の西田凌佑(28=六島)が29日、ホテル日航大阪で開かれた記者会見に出席し、次戦に向けた意気込みを語った。

 西田は、12月15日(日)、大阪・住吉スポーツセンターで開催される「U-NEXT BOXING」のメインイベントで、同級14位のアヌチャイ・ドーンスア(28=タイ)を迎え撃つ。

 U-NEXTが世界戦の配信をするのは、今回が初めてのことだ。

U-NEXTで行われる第1回目の世界戦
 会見の冒頭、六島ジム枝川孝会長は、「バンタム級は4人世界チャンピオンがいる中、遅れたがようやく初防衛戦を開催できる運びになりました。六島ジムはこれまで15回、世界タイトルマッチをしてきました。最初、名城(名城信男)がプロ8戦目で世界タイトルを獲った時は、世界戦をどうやってやっていいのかわからない中、大阪帝拳ジムの先代の会長にお願いして、帝拳ジム本田明彦会長のご尽力の下、世界戦にこぎつけることができた。そこからいろいろな世界戦をやってきた中で今回、本田会長に声を掛けていただき、このような興行を開催できることになり、私としては古巣に帰ってきたなという思いです」と六島ジム主催での世界タイトルマッチに思いを込めた。

「最高のパフォーマンスをしてほしい」枝川孝会長

 「ここから西田だけではなく、国本陸や若いボクサーがいるので世界戦ができるように精進していきたい。今回がU-NEXTで開催される第1回目の世界戦。ここでコケてしまうと次につながらない。西田には、最高のパフォーマンスを見せもらいたい。『前回の試合は感動した』ということをかなりいただいた。今回も感動したと言ってもらえる試合をして、バンタム級4団体統一に向けて頑張ってほしい」とジムのエースに発破をかけた。

 U-NEXT BOXINGでは、帝拳プロモーションの協力の下、世界タイトルマッチを配信していく予定。
「勝って存在感を示す」
 今年5月にエマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)を攻略し新チャンピオンに輝いた西田が、師走の大阪で16戦全勝のタイのホープと拳を交える。

 マイクを握った西田は、「初のU-NEXTでの世界戦なので、しっかりと良い内容で勝ちたい。住吉スポーツセンターは、昔から六島ジムが世界戦で使用している会場で、ここで試合ができることを光栄に思う。自分は、他のバンタム級の世界チャンピオンに比べて存在感が薄い。次戦は、勝つのはもちろん、内容が問われる。良い内容で勝って存在感を示す」と言葉に力を込めた。
「内容にこだわりたい」
 挑戦者のドーンスアの印象を聞かれた西田は、「前に出てきて打ったらすぐにリターンを返してくる。出入りが上手い」と話すと、「パンチをもらわずに内容にこだわりたい」と完勝宣言した。

 枝川会長が、会見に同席したU-NEXT TVスポーツ本部、矢田公司本部長に、「西田はどういう試合をしたらいいですか?」と聞いた。すると、矢田本部長は、「ダイナミックグローブを引き継ぎ、WHO'S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXTを配信させていただいている中で若い選手が活躍している。第1回目の世界戦なので、華々しくKOで勝ってもらえるとありがたい」と注文をつけた。

 それを聞いた枝川会長は「"ミスター判定"(西田の戦績は9戦全勝1KO)の西田にKOですか?これはちょっときついなぁ。第1回目で終わってしまうかもしれない」と自虐的に返して会場を笑いに誘った。
武市晃輔チーフトレーナー(六島ジム)
 しかし、「武市(武市晃輔チーフトレーナー)と取り組んでいるパンチがあり、これが完成すればKOもある。しかし、それをやらないのが西田。本人としては違う考えがあるようだ。タイ人選手が相手だが、先日ユーリチャンピオン(ユーリ阿久井政悟=倉敷守安)がタイ人選手(タナンチャイ・チャルンパック)と試合をして、戦前は楽勝だと思ったが、勝ったら世界チャンピオンということでいつも以上の力を出してきた。油断はしていないが、安心していると足元をすくわれる。武市トレーナーと鍛えているパンチを出してKOしてほしい」と期待した。

新しい武器が出ればKO勝ちもある!

 囲み取材に応じた武市トレーナーは、「西田はまだ9戦しかしていないが、これまで戦ってきた相手が違う。キーになるパンチがある。出し惜しみしているので、もう一歩リスクを取って踏み込ませたい」と語った。
「中谷潤人選手とやりたい」
 西田は、10月13日(日)と14日(月・休)に開催されたAmazon Prime BOXINGを会場で観戦。WBC(世界ボクシング評議会)バンタム級王者の中谷潤人(26=M.T)の試合が一番印象に残ったようだ。「一番評価が高い選手なのなので、戦いたいのは中谷選手」とパウンド・フォー・パウンドに名を連ねる中谷との王座統一戦を希望した。

 それを聞いた枝川会長は、「中谷選手は井上選手(井上尚弥=大橋)とやるために上(スーパーバンタム級)にいくのでやらないと思う。一番いいのは、他のチャンピオンが3団体を統一してもらって、大阪でU-NEXTでやれたら最高。大阪を盛り上げたい」と壮大なプランを掲げた。

決まれば、那須川天心選手(帝拳)とも!

 バンタム級での世界王座を狙う那須川天心(25=帝拳)について聞かれた西田は、「スピードがあり、考えながらボクシングをしている。王座統一戦ができないなら、那須川選手とやりたい」とチャンピオンとしてのプライドを見せた。

 追加カードも随時発表されるようで、12月15日のイベントから目が離せない。師走の大阪決戦に注目だ!!

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