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[一夜明け会見]2024.7.21

那須川天心「やっぱりKOっていいですね」

 ジョナサン・ロドリゲス(25=米国)との世界ランカー対決を制した那須川天心(25=帝拳)が21日、都内の帝拳ジムで、一夜明け会見を開いた。

 昨晩の過ごし方を聞かれた那須川は「試合の後は飯食って寝ました」と笑って答えると「やっぱりKOはいいですね。KOだといろんな人から連絡が来るんですよ。」と笑顔を見せた。印象に残った連絡はあったかと問われると、「ラッパーの友達が「アンチをパンチで黙らせたイェーイ」みたいな韻を踏んだメッセージがきて嬉しかった」と笑いを交えながら答えた。


決め手の左ストレート

 決め手になった左ストレートについて質問されると「ずっと練習してきたパンチ。これで倒そうというのではなく、全てのパンチ、全ての動きを成長させてきたつもり。それがしっかり出せたのは練習の成果」と自信を滲ませた。

中盤までにはいけると思った
 試合の印象を問われた浜田剛史代表は「1戦目2戦目は外して打つ、3戦目は打ち込んで、4戦目、相手は出てくると思っていたが、思ったよりもガードを固めて慎重だったと。そういう時にどうするかということなんですけど、自分て組み立てながらタイミングを見て入って出る、入って出る、それを見た時に中盤までには行けるのではないかと思った。今回、体重ののったパンチで最終的に完全なノックアウトが出来た。これで一般のファンにもわかったんじゃないかと。練習の成果をリングで見せる事ができたと思っている」と完勝を評価した。

 今回の試合の点数を尋ねられた浜田代表は「粟生は90点ということでしたが、80点にしましょうか。90点だとあと10点しかないが、今後は日本人選手4人を目標にするわけですからまだまだ伸び代があるという意味で80点」と期待を込めた。
ボクサーとしてのレベルが上がった
 改めて試合の印象を問われた粟生トレーナーは「すごくいい試合だった。距離の駆け引き、体重をのせて打つ事など、ボクサーとしてのレベルが1段ではなく何段か上がった。特に昨日は自分から打ち込んでまとめてフィニッシュしたという感じで自分はカウンターで、というのが多かったから自分とはタイプは違う。相手が振ってくるところに合わせてまとめると思ったが、自分から打ち込んでまとめるとということができて本人も自信になったと思う」と笑顔で愛弟子を讃えた。
全てにおいて成長できた
 進化について問われると那須川は「全てにおいてだと思う。パンチの一つ一つの質、動き方、精神の状態だったり。全てが半年の期間でレベルアップした。格闘技だけではなく人としても成長出来た気がする」と答え、「一歩一歩できなかった事をやり続けてきた。壁に当たったら逃げたくなるが、そこだけに向けてやってきた。それは今後の自信になると思う。」と自身を評価した。
来年は面白くなる
 頂きは見えてきたか?との問いには「一歩一歩上がってきたので自信を持って過信はしないように上がっていって、誰が見ても文句ないというところまで強くなる。今回その片鱗がが見せられたと思う」と自信を滲ませた。

 4天王をターゲットにすることについて問われると、「それは変わらずある。1番を目指すのは当たり前。今までは言うのもどうかという段階だったが、しっかりとそこにフォーカスしてとりくんでいきたい。」とした上で「来年は面白くなるんじゃないですか。全てにおいて期待してもらっていい」と今後の抱負を語った。

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