[試合後談話]2024.8.22
衝撃は突然! 鈴木稔弘vs渡邉海!

WBOアジアパシフィック(WBO-AP)スーパーフェザー級王座決定戦が22日、後楽園ホールで開催された「Life Time Boxing Fights 23」のメインイベントで行われ、同級2位の鈴木稔弘(27=志成)と、同じく1位の渡邊海(21=ライオンズ)が激突した。
衝撃の結末に会場は騒然となった!
渡邊がジャブを飛ばして距離を探るのに対し、鈴木は左ボディで応戦。渡邊は右ストレートで動きを止めると、一気にラッシュ。すると、ドンピシャのタイミングで左フックを決めて痛烈なダウンを演出。後頭部をキャンバスに打ちつけた鈴木を見て、レフェリーはすぐに試合をストップした。渡邊が初回KO勝ちで新チャンピオンに輝いた。
試合後、囲み取材に応じた渡邊は、「右ストレートが当たって、目が泳いでいるのがわかったので仕留めに行った。相撃ちの左フックは、ずっと練習していたパンチ。相手は最初から倒しに来るので、初回KO勝ちも十分あり得ると思っていた。試合前に尽君(佐々木尽=八王子中屋)が豊嶋選手(豊嶋亮太=帝拳)に初回KO勝ちした映像を何度も見てイメージした。試合が延期になって、気持ち的に苦しい時もあったが、甘えずに死に物狂いでやってきた。最高の気分!」と、会心のKO勝ちに満面の笑みを浮かべた。
コンビを組む父・渡邊利矢トレーナー(写真:左)は、「ここがボクシング人生の分かれ道だと思って、世界戦のつもりで臨んだ。鈴木選手の怪我で2ヶ月延期になったが、ここからさらに伸びたので、我々にとってはプラスだった。練習通りにやってくれた」と息子の戴冠劇を褒め称えた。
スーパーフェザー級に現れた21歳のスター候補は、「このベルトを防衛しながら、世界を目指す」と抱負を語った。
一方、ダメージが深く担架で運ばれた鈴木だが、控室で意識を取り戻した。検査のため病院に直行したため、会見は行われなかった。
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