KO決着!中村永遠vs西村翔馬

　トヤマボクシングジム主催の「チャンピオン挑戦ロード22弾」で、衝撃の逆転KO決着があった。3日、富山市テクノホールで、スーパーフェザー級4回戦が行われ、中村永遠(23=トヤマ)と西村翔馬(22=岐阜ヨコゼキ)が注目を集めた。

　最初にダウンを奪ったのは、左フックを打ち抜いた西村翔馬。初回に試合が動いた。しかし、最終回、勝負に出た西村に対して、中村が左フックをドンピシャのタイミングでヒットすると、西村がゆっくりと崩れ落ちた。4ラウンド1分0秒TKO。

　初回にダウンを奪われながらも、衝撃の逆転KO勝利を挙げた中村は「自分の実力がまだまだ伴っていない」と謙遜した。ダウンをした時は「焦って頭が真っ白になった。ラウンドが進むにつれ、セコンドからのアドバイスや相手のパンチが見えてきた。地元の声援が力になった」と試合を振り返った。

　練習と試合の違いを体感した中村は「試合では緊張して、練習でやったステップや足捌きが出なかった」と悔しがり、「まずは試合に慣れること」と優しい顔で、はにかんだ。