[試合後談話]2026.9.2
森且貴が横浜で迎えた正念場! 杉浦義と意地の激突

日本ミニマム級王者の森且貴(26=大橋)が2日、横浜BUNTAIで開催された「NTTドコモ Presents Lemino BOXING ダブル世界タイトルマッチ」で、日本同級5位の杉浦義(23=協栄)を迎えて2度目の防衛戦に臨んだ。
今年3月の初防衛戦を引き分けで終えた森にとって、ホームタウンの横浜で迎えた今回の一戦は、王者としての真価を示すための重要な舞台。地元ファンの大声援を背に、ベルトを守るだけではなく、内容でも存在感を示すことが求められた。
タイトル初挑戦の杉浦も、王座奪取への強い決意を胸にリングへ。失うもののない挑戦者の勢いと、負けられない王者の意地が正面からぶつかり合い、日本ミニマム級のベルトを巡る緊迫の攻防が繰り広げられた。
序盤は、森がステップを刻みながらジャブを飛ばすと、杉浦は追い過ぎず、右フックを軸に対抗。3回以降は、杉浦がプレスを強め、左ボディから右フックにつなげて攻勢をかけた。前半終了時の公開採点は、49-46×1(森)、48-47×2(杉浦)と割れた。後半、アグレッシブに攻める杉浦に対し、森は距離を詰めて上下に打ち分けると、8回から回転力を上げて反撃。9回は互いの意地がぶつかる激しい打ち合いとなり、最終10回も一進一退の攻防が続いた。判定はジャッジ1者が森を支持したが、残る2者はドロー。森がベルトを死守した。
ドローで王座防衛を果たした森は、「今日、試合ができたのも、大橋会長をはじめ、関係者の方々、スポンサーの皆さまなど、多くの方が支えてくれたおかげ。対戦相手の杉浦選手にも感謝したい」と周囲への感謝を口にした。
その上で、「途中採点を聞いて、自分ではもう少しポイントが取れていると思った。少し変化をつけないと、このままでは負けてしまうと思った。中盤からしっかりとプランを変更できたので、勝てているかなと思った」と、巻き返しに手応えを感じていた。
「世界ランキングも上がってきて、この試合にしっかりした内容で勝って、上のステップに行くと言いたかった。でも、ドローという結果に終わり、自分の中でも満足できる内容ではない」と、悔しさをにじませた。
「こんなボクシングをするために、僕はあれほど厳しい練習を日々やってきたのかと思うと、すごくショック」と肩を落とした森だったが、「今回、ドローとなってしまったが、しっかり改善して次に活かさなければ、今日という日を無駄にしてしまう。この結果を経験に変えて、もっと強くなりたい」と、悔しさを糧にさらなる成長を誓った。
惜しくもベルトに手が届かなかった杉浦は、「悔しい気持ちでいっぱい」と声を詰まらせた。
「自分に足りないのは技術。相手の動きをしっかり見て、徐々にポイントを取っていこうという作戦だった。できたことは、突っ込まずにバランスをキープできたこと。できなかったことは、取られた9〜10ラウンドで相手に突っ込まれた時に、自分の体勢を維持できず、バランスを崩してしまったこと。そういうところが、まだまだだと思った」と、終盤の対応力を課題として受け止めた。
勝負どころで森の圧力を受けた際に、思うように対応できなかったことを悔やんだ杉浦。それでも、気持ちはすでに次へと向いている。「とにかく、すぐにでも戻って、次に向けて練習したい」。悔しさをにじませながらも、さらなる成長を誓った。
「次に向けて練習する」
杉浦を担当する内田洋二トレーナーは、今回の試合に向けた修正点について、「いつもは前がかりになって、重心が崩れてしまいがちだが、そこを前戦から修正して、今回の試合に向けて練習してきた」と説明。
「前半はプラン通りにできていて、ポイントは取れていると思っていたが、途中採点で1者が相手につけていたのは想定外だった。後半は、3ポイント取れているのか、2ポイントしか取れていないのか。勝ちなのかどうなのか、というところだった」と語った。
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